2015年08月14日 20時54分

幻の大仏鉄道遺構巡り(10)奈良ホテル。

さて幻の大仏鉄道遺構めぐりが終わったからと言っても「ボンネットバス」ツアーが終わったわけではありません。

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バスの終点は奈良ホテル。歴史あるホテルの前で昭和のボンネットバスの撮影会です。私も「オンリー」を何枚も撮影しているのですが、ここは半日私たちを案内してくれた運転手さんと車掌さんに敬意を表し、お二人に入っていただいた記念写真を選んでみました。

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と、ここでもこのバスは大人気。観光客の方たちがバスをバックに記念写真を撮影されていました。

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いよいよボンネットバスともお別れです。花道を造り、参加者の皆さんと最後の撮影を楽しみました。

さてこのツアー、ボンネットバスが主役なのか?それとも大仏鉄道が主役だったのか?それともダブル主役だったのかの?

両方との十分に楽しませてもらいました。

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話は変わって、このツアーに参加されていた方から頂いたリニア中央新幹線新駅誘致のパンフレット類。

奈良市が作っているもので、思わぬところでリニア中央新幹線と出会いました。

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この日のお土産は「柿の葉寿し」。やっぱり奈良ですからね。今回は「すだち鮎」が入った季節限定品を選んでみました。こういう気遣いが次の鉄活に繋がります。(笑)

2015年08月13日 20時52分

幻の大仏鉄道遺構巡り(9)大仏鉄道せんべい。

大仏鉄道公園の近くにはバスが入ることができないため、近くの道路でバスを降りて歩いたのですが、そのバスを降り、そして乗った場所にあったのが畠山製菓(はたけやませいか)。

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町の煎餅屋さんです。

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ここでは1枚1枚手焼きの煎餅を作り、販売をしているのですが、このお店の名物の一つが「大仏鉄道せんべい」。

※この写真で焼いているのは「大仏鉄道せんべい」ではありません。でもこんな感じで焼いているそうです。

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これが「大仏鉄道せんべい」。大仏がキャラクターぽく可愛い感じなのと明治31年の文字がこの鉄道の歴史を物語っています。

ところで奈良県生駒市に住んでいる鉄道に詳しい知人も「これは知らなかった」とのことで、幻の大仏鉄道遺構巡りが知られるようになればこの煎餅の知名度もアップするかもしれません。

2015年08月12日 20時51分

幻の大仏鉄道遺構巡り(8)大仏鉄道記念公園。

「懐かしのボンネットバスの旅!/幻の大仏鉄道遺構巡り」の大団円(だいだんえん…最近使いませんね、この言葉)。

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かつて大仏鉄道の大仏駅があった場所に作られた「大仏鉄道記念公園」。

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大仏駅の名の通り、東大寺の大仏近くに作られたからその名があるとのことで、この駅から東に1キロ少々向かったところに東大寺があります。また奈良駅からは北に約1キロの場所となります。

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この駅の直ぐ南側に佐保川が流れています。この川に大仏鉄道の佐保川橋梁があり川底に橋脚のあった痕跡が残されています。

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何となく川底の色の違うところがあるのがわかるでしょうか?私たちは説明を聞いているので「これだ!」と思いましたが、ただここに来ただけではひょっとしたら見逃してしまうかもしれません。

こうして9時20分にスタートした「幻の大仏鉄道遺構巡りの旅」は12時に終わりを告げました。

2015年08月11日 20時50分

幻の大仏鉄道遺構巡り(7)ボンネットバスの撮影会。

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赤橋のところでバスの撮影会。

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バスを少し動かして更に撮影会。私は里芋の葉ごしに狙ってみました。

ただ生活道路に車を停める事になるため撮影時間はほんの一瞬で、それでも至福の時間を過ごすことができました。

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バスの後ろでは地元の方が冷たい飲み物と野菜を販売。私もそこでペットボトルのお茶と1本丸ごとのきゅうりを箸に刺して冷やしたモノを買い、その後の暑い車内で一服の清涼感を味わいました。

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木津川市コミュニティバスの終点「梅谷(うめだに)」。ここはどうやら名物スポットらしく、ツアーの行程には無かったもののここでも撮影会が行われました。

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確かにボンネットバスを撮影するには良い場所だと納得。

2015年08月10日 20時48分

幻の大仏鉄道遺構巡り(6)梶ヶ谷隧道(ずいどう)。

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梶ヶ谷隧道(かじがやずいどう)。下部が石積みで上部がレンガ造りのトンネルです。隧道と言えば鉄道が山をくりぬいて走るイメージですが、ここは鉄道の下を通る道としてのトンネルです。

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このトンネルは歩いて通り抜けることができ、どちらから撮影しても絵になります。

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梶ヶ谷隧道からほど近い赤っぽい色だから「赤橋(あかばし)」。

ここは流石にバスが通り抜ける事は出来ませんが現役の生活道路で、地元の人が使っています。

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明治の土木技術が至る所に光る「大仏鉄道」。いやあ面白いですね。ここまで来ただけで奈良市と木津川市が協力してパンフレットを作り、本気で取り組んでいるだけのことはあると思いました。

2015年08月09日 20時46分

幻の大仏鉄道遺構巡り(5)鹿瀬山橋台。

100年以上前に廃線となった鉄道の遺構がこれほど残っているとは!という“衝撃”の事実がここからスタートです。

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草木に覆われた鹿瀬山(かせやま)橋台。

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花崗岩の石積みの橋台で、水路が通っていることによる湿気からでしょうか苔むした石が何とも良い風情を醸し出しています。下に写っている石橋を歩くこともでき、そこから上を見上げれば橋があるわけではないものの100年以上前にここを駆け抜けた汽車に思いを馳せる事ができます。

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さて更に移動して次の目的地に到着。因みにこの場所でも皆さん撮影しています。

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一直線に伸びた一見農道。ここは大仏鉄道の廃線跡とのこと。それを右手に見つつ通り過ぎます。

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「大仏鉄道遺構巡り」の案内看板に従って歩いて行きます。気分はハイキングですね。というか実は「大仏鉄道ハイキングコース」として整備されている場所を私たちは歩いています。

2015年08月08日 21時43分

幻の大仏鉄道遺構巡り(4)駅東公園動輪モニュメント。

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木津川市(きづがわし)誕生を記念して作られた駅東公園動輪モニュメント。

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しかし大仏鉄道遺構巡りとしてはその動輪の足元に置かれているレールとレンガに注目です。開業時から昭和37年(1962年)までここにあった加茂機関庫転車台跡から発見されたもので、大仏鉄道開業時のモノであろうことから夢と浪漫が広がります。

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さて遺構巡りの最初の2つのイベントが終われば加茂駅前でボンネットバスの撮影会。近代的な駅舎とマンションを背景に一枚。

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今時の大型バスではとても通れない道をバスは走り、次の目的地を目指します。

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緑の中でバスを下車。バスを駐車できる場所への回送も我々にとっては格好の撮影ポイントです。

(余談)

このツアーの参加者の中心は「ボンネットバス」愛好家の方たちです。勿論「鉄ちゃん」兼「バスマニア」の方もおられます。私自身、このツアーが『懐かしのボンネットバスの旅!』であることが参加の動機になっていることは間違いありません。

2015年08月07日 21時35分

幻の大仏鉄道遺構巡り(3)加茂駅の油庫(ランプ小屋)。

ところで「大仏鉄道」とはそういった名前の鉄道会社があったということではありません。今回頂いた資料によれば官設鉄道の東海道本線(後に国鉄~JR)に対抗して作られた名古屋~大阪間を結ぶ私鉄/関西(かんせい)鉄道の一部で、関西鉄道の歴史は書籍、ネット等で調べられますのでここでは割愛しますが、要は加茂駅と奈良市内を結ぶ『本線』として明治31年(1898年)に開業したものの『本線』の経路変更に伴い明治40年(1907年)に廃止された区間が「大仏鉄道」という愛称で親しまれているものです。今から100年以上前に、しかもたった9年間の命だったことから“幻の”といわれる大仏鉄道ですが、知る人ぞ知る存在であったその鉄道の遺構を観光名所として現在、奈良市・木津川市で整備しつつあります。

※開業時は加茂駅~大仏駅。翌年に大仏駅~奈良駅間が延長された。

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その大仏鉄道の東の起点「加茂駅」に残る油庫(ランプ小屋)。

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建物財産票には「明治30」の文字があります。大仏鉄道の開業前の年ですが、その当時に建てられたものなのでしょう。

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今回はJR西日本の担当者の方が立ち会うことで特別に油庫の中も見せていただきました。

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レンガ組みの美しさに驚かされます。

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油庫への出入り口はレンガがアーチ上に組まれています。実用オンリーの倉庫になぜこのような美しい装飾が施されているのかは分かりませんが、その技術力は分かります。

※一番上の油庫の外観写真は、JR大和路線の電車内から撮影しています。

2015年08月06日 21時25分

幻の大仏鉄道遺構巡り(2)ボンネットバスに乗車。

ところで『大仏鉄道』なんて知らないよ!という方が殆どではないかと思いますが、詳しくはまた明日にでも書きます。しばしお待ち下さい。まあ『大仏』だから何か奈良に関係していそうという事は分かると信じています。

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近鉄奈良駅~~~。それにしても暑い。というより熱い!の方がピッタリする気分。

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いよいよボンネットバスの到着。ほぼ1年ぶりの再会です。(嬉)

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「懐かしのボンネットバスの旅!/幻の大仏鉄道遺構巡り」でまず向かったのがJR大和路線加茂駅。早速大仏鉄道の遺構…とはならずまずはバスの撮影。

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方向幕の「大仏鉄道遺構巡り」もいい味を出しています。それより屋根についている3連砲弾型ライトがかっこ良すぎ!

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今回のツアー参加者に配布されたパンフレットと大仏鉄道保存会のメンバーの方が今回の参加者向けに用意してくれた資料。

今回は大仏鉄道保存会会長の難波さんが案内役として乗車されており、各ポイントで詳しい話を聞くことができました。

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こちらがツアーの参加証と特製うちわ。いろいろなところでうちわをもらうことは良くあるのですがあまり私は使いません。しかしこの日ばかりは大活躍でした。

2015年08月05日 20時08分

幻の大仏鉄道遺構巡り(1)奈良へ向かう。

平成27年7月25日(土)の“鉄活”は奈良交通のツアー「懐かしのボンネットバスの旅!/幻の大仏鉄道遺構巡り」への参加でした。

※奈良交通のボンネットバスの旅は昨年の9月28日に「ボンネットバスで行くさよなら五新鉄道」に参加しており今回で2度目です。

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ツアーは近鉄奈良駅を9:20発なのでそれに間に合うべく名古屋7:29の「のぞみ99号」に乗車し、京都着8:02。京都8:15発の賢島特急に乗車しました。

今回は新幹線~近鉄のルートを取りましたが、これがJR関西本線利用ですと名古屋発5:40、奈良着8:53なので名古屋発の電車に間に合わない。新幹線~JR奈良線とすればこれは時間的には十分OKなのですが、今回選択したパターンよりは早起きの必要があり、最終的に無精者に相応しい道を選びました。

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「せんとくん」が改札前でお出迎え。「あぁっ、これから奈良に行くのだ」という気分は確かに盛り上がります。

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大和西大寺に8:43到着。左の電車が私の乗ってきた賢島行きです。大和西大寺の奈良方の風景。何度見ても、そしてどれだけの時間ここにいても飽きる事はありません。(と言っても30分位がいいとこかな…)

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近鉄奈良駅が近くなり地下に突入。残念ですが私は地上線時代の奈良線を知りません。

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近鉄奈良駅に到着。まずはお約束の写真なのですが、隣のホームに…。

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隣のホームに停車していたのは近鉄奈良線100周年記念の5800系デボ1形塗装色車両(ヒストリートレイン)。でもこの写真を撮影するのがやっと。出発時刻が直ぐにきたため先頭車まで辿り着けず、狭い地下ホームゆえ数両の編成写真も撮れませんでした。

それよりもこんな出会いは想定外!ついているといえばその通りなのですが、、、。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!