2015年03月08日 19時56分

愛知万博10周年そしてリニモ開業10周年。

2005年(平成17年)3月25日、2005年日本国際博覧会(略称:愛知万博、愛称:愛・地球博)が半年間の会期でスタートしました。10年ひと昔とはよく言ったもので、もう随分前の出来事のような気がします。

その愛知万博の直前、名古屋の鉄道界では2つの大きなトピックがありました。1つは名古屋鉄道空港線の開業。そして…。

2005年(平成17年)3月6日、愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)が開業しました。

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愛知万博にあわせて颯爽とデビューした浮上式鉄道に感動したことは今も鮮明に覚えています。この愛知万博塗装とゴンドラの組み合わせは恐らく多くの鉄道ファンが撮影しているのではないでしょうか?

ところで愛知万博の期間中、私は仕事で月に1~2回ここに通っており、往路は会社のシャトル連絡便を使っていたのですが、帰路は時間の関係でこのリニモを使うことが多かったと記憶しています。ただ夕方5時過ぎに仕事が終わった時は、リニモが激混みで大変。でも今思えばそれもいい思い出です。

2005_03_18 2万博開催期間中、大観覧車を背景に走るリニモ。

ということでリニモも今年で10周年。それに合わせて『リニモ開業10周年感謝祭』が3月15日(日)に開催されます。実は昨年、リニモにお勤めの方とお話しする機会があったのですが、リニモらしく浮上式という特徴を生かした演出をしたいとされていました。

2011_10_29リニモ車両基地見学会_60

いろいろな企画が用意されていますが、私がやってみたいと思ったのは浮上したリニモを手で押す体験。やっぱりそれが一番“らしい”と思っています。

最近は乗客が増加傾向にあるとは聞いていますが、まだまだ経営的には厳しいようです。世界でも珍しい「市民の足」である浮上式鉄道があまり鉄道ファンから注目されていないようで私には少々残念。勿論、単一形式の車両しかなく、撮り鉄ポイントも少ないというのは承知の上。

因みに私の鉄友でリニモ~三岐北勢線~近鉄内部・八王子線という周遊ルートを楽しまれた方もいます。ふわっと浮くリニモ。人気も浮くといいなあ。リニモ10周年でそんなことを考えていました。

2015年03月07日 20時27分

釧路炭田 炭鉱(ヤマ)と鉄路と

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「釧路炭田 炭鉱と鉄路」という本が釧路市立博物館友の会/水公舎から発行されました。

この本は釧路市立博物館学芸員の石川 孝織さんが、北海道新聞に連載されていたものを纏められたもので、実は私のブログでもその連載時に以下の感想を書いていました。

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2013年07月02日

一方こちらはJRの駅で配布されているパンフレット類と新聞に掲載された釧路の鉄道関連のスクラップや太平洋石炭販売輸送の手作り撮影地ガイド。中でも北海道新聞(道東版)「再発見 釧路炭田 炭鉱と鉄道シリーズ」は読み応えがあり、名古屋にいては読むどころかその存在を知ることも無かったでしょう。その内容は釧路市立博物館の学芸員の方が連載された、タイトル通りの釧路の炭鉱と鉄道についての研究です。まとまったところで北海道新聞から是非、出版してほしいと思っています。

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今思えばものすごく上から目線でお恥ずかしい限りですが、それはさておき、詳しくは釧路市立博物館のHPをご覧下さい。取り扱っている書店が限られますが、産業と鉄道というテーマを深堀した内容はとても面白いです。

ところで肝心の本の後ろの冊子は「フォトグラ・くしろ」という『釧路市民参加型 写真投稿マガジン』と謳っているフリーペーパーで撮鉄特集の号もあったりして、写真を趣味とする人たちにとっては是非、地元に1つは欲しい冊子です。何が良いって写真の質の高さもありますが紙質もGOODです。

釧路方面に行かれる機会がありましたら是非ご覧下さい。(釧路市内の公共施設やホテルなどで配布されているそうです)

 

 

2015年03月06日 20時26分

トワイライトエクスプレスのパンフレット。

NPO法人名古屋レール・アーカイブスの所蔵資料から「おまけ」。

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おそらく登場当時、団体臨時列車で運転されていた時代に、車内で配布されていたであろうパンフレット。「列車時刻は89年9月1日現在のものです。」との表示があったのを根拠にしていますが、その後同様のものが配られていたかどうかは確認できていません。

中ページにある大阪~札幌間の時刻表には季節ごとの日の出、日の入りの目安となる場所も書かれており、さすが「トワイライトエクスプレス」です。

一方、北陸本線を走る特急列車の一覧もあり、鉄道ファンにも楽しい一冊となっていました。ただこのパンフレット、縦が30センチ以上ある巨大なモノ。作ったスタッフの気合を感じました。

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北斗星とトワイライトエクスプレスの車内で購入したお土産。トワイライトの手ぬぐいは手ぬぐい収集家である知人へのお土産ですが、残りは全て自分のためです。

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極め付きはCROSSのトワイライト仕様ボールペン。これだけでも十分、清水の舞台から飛び降りた結果ですが、鉄道グッズを久しぶりに大人買いしました。これも今回のダイヤ改正異聞と言えるでしょう。などと書くとそんな大層なことかと突っ込みが入りそうですが、いえいえこれは私の本音です。

2015年03月05日 21時33分

トワイライトエクスプレスの旅(14)シャンパンで乾杯。

京都駅を出たところでロビーカーに全員集合。下りトワイライトエクスプレスとの行き違いを待ちます。

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少しタイミングがずれて西大路駅構内に突入すると高架の橋脚とかぶってしまいその姿を捉えることは難しくなります。ということで私の写真は撃沈。もっとも撮影した場所にもよりますのでほんの1~2メートルの差で上手くGET出来た方もいらっしゃいました。

2015_01_31 トワイライトエクスプレス集合写真6 さて最後の“イベント”も終わったので皆さん揃ってシャンパンで乾杯!

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山崎は撮り鉄の名所。サントリー山崎蒸溜所前の踏切付近にも人影がありました。ところで2月1日は日曜とあって富山を過ぎたあたりから多くの撮り鉄さんの姿を見かけ、有名スポットでは2~30人ほどの人出を確認。そして撮影が終わると列車に手を振っている人も多く見られ、これは乗っている側から見ても顔がほころぶひと時でした。

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12:53大阪駅に何と驚きの定時到着。途中吹雪いていたところもあったので少々の遅れは覚悟していましたがやはり日本の鉄道は凄い!です。

2015_01_31 トワイライトエクスプレス集合写真5

13:02に回送として出発する直前に最後の記念写真。出会ってまだ丸一日たっていないのにもう何年もお付き合いのある仲間のような気がしました。これもトワイライトの為せる業でしょうか?

普通なら「お疲れ様でしたー」で別れるのも、この日ばかりは「楽しかったですねー」でお別れです。

声をかけて頂いた鉄道ライターの伊原薫さん。私とは樽見鉄道や明知鉄道でたまたまご一緒させて頂いたことでご縁ができた方です。やはりリアルな関係が更なる人の縁を紡いでくれるのだと実感しました。

最後にほぼ一か月に渡り「北斗星」「トワイライトエクスプレス」の旅をお読みいただいたこのブログの読者の皆様に御礼申し上げます。私の惜別の情をこれで終えることにします。

今更ですが、2本の寝台特急が後世にも名を残す名列車であろうことに気付くのが遅すぎた。(撃沈)

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2015年03月04日 21時30分

トワイライトエクスプレスの旅(13)琵琶湖周遊。

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目の前を横切る線路は小浜線。敦賀の町を眼下に徐々に高度を上げていきます。

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朝食を8:30に食べて11:10過ぎにもう昼食。列車の旅は食欲が湧きます。何故でしょう?

「おとなの焼き鯖寿し」は福井駅の名物駅弁で、同行者が前日(1月31日)に電話で予約をし、福井駅で積み込んでもらったものです。(これは特別ではなく、『番匠本店』さんがやっておられるサービスだそうです)

列車の揺れで少々ぶれた写真ですが、味のぶれはありません。

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琵琶湖を見ながら、残すところ1時間半ほどとなったこの旅を想う。

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智頭急行HOT7000系が旅を終える時間が近いことを教えてくれます。。

(余談)

知人の撮り鉄さんが倶利伽羅峠付近だと思うのですが、偶然トワイライトエクスプレスの撮影に出かけておられ、私が乗っていることを承知してその写真をネットに直ぐにUPしてくれました。おかげで同行者の皆さんとどんな雪景色の中を走って来たかを楽しむ事が出来たのですが、自分の乗っている列車の「鉄道写真」を下車する前に見ることが出来る時代が来るとは全くもって驚きです。

2015年03月03日 21時27分

トワイライトエクスプレスの旅(12)名物車掌。

福井駅9:56。

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ウニモグの軌陸車発見!メルセデスベンツブランドで知られている工事用車両ですが、軌陸車があるのは知りませんでした。

外の風景から目が離せない。全く油断も隙もありゃしない。

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ホスピタリティーという言葉を列車の中で実感したのはあまりない経験かも…。勿論、丁寧、親身な対応とかはいつものことですが、今回はリゾートホテルでの接客に近いかもしれません。M車掌さん。写真~ネットで公開はモザイクありならOKと笑っておられましたので、そうさせて頂きました。(笑)

それにしてもカッコいい制服です。トワイライトはやはり別格!

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敦賀駅10:36、定時到着。EF81 103がまず切り離されます。

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ヘッドマークだけが丁度雪で埋まっています。こんなこともあるのですね。

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トワイライト名物だそうですが、敦賀駅での1号車のガラス掃除。いつの間にか“人気イベント”になったそうで撮影者多数。

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小雪の中をここ敦賀からお供となるEF81 113がやってきました。この後の連結作業時のギャラリーの多さは言うまでもありませんね。

2015年03月02日 21時24分

トワイライトエクスプレスの旅(11)「ダイナープレヤデス」で朝食。

『ティファニーで朝食を』食べることは出来ませんが、『ダイナープレヤデスで朝食を』食べることは、希望の時間が選べるかどうかはともかく、トワイライトエクスプレスに乗車すれば可能となります。

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私の朝食のスタート時間は8:20。

食前のドリンク。

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先付け3種。

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『丹波のたまご』の半熟3分ボイルと花の塩と姜とタイムのミニお粥。

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メインのミート&サラダ&ホットベジタブル。

この後、フルーツ&フロマージュブランとコーヒーを頂きましたが、これで1620円。その質の高さを考えれば何も言う事はありません。ただただ美味しいという感想しか出ません。

トワイライトエクスプレスは“常連”さんが多いことでも知られており、車掌さんだけではなくこのレストランスタッフとも顔馴染みになっている方が少なからずいらっしゃるそうです。廃止直前になってから乗っている者が言うのも今更ですが、部屋・食事・風景どれをとっても抜群で、常連になる人がいるというのはよく分かりました。

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芦原温泉駅で6分間の運転停車。サンダーバードに道を譲ります。

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乗車記念のスタンプ。以前は時間を問わず押すことが出来たそうですが、このスタンプが盗まれたことがあったそうで、そのため今は時間制限があり、いつも行列がある状態となっています。私は行列が途切れた一瞬の9:52頃に台紙にスタンプを押しましたが、何だかやりきれない気持ちがありました。

2015年03月01日 21時22分

トワイライトエクスプレスの旅(10)冬の旅。

今日から武豊線が電化されました。1886年(明治19年)の開業から130年近い時を経ての電化。間違いなくこれは日本記録でこれからも抜かれることはないでしょう。

さて、話を変わってまだ明けきらぬ「トワイライト」の日本海。

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6:59に糸魚川駅通過。

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3月14日(土)開業のえちごトキめき鉄道「日本海ひすいライン」で使用されるET122形気動車との出会い。

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7:42頃、魚津駅を出たところで富山地方鉄道との出会い。時間から計算して電鉄富山7:00発の急行宇奈月温泉行き。モハ14720形だと思うのですが確証はありません。

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コンパートメントの中の窓は曇らないのですが、通路の窓はバキバキ。外の風景がちゃんと見えなくてもそれも楽しみに思える長距離夜行列車の旅。

2015年02月28日 21時18分

トワイライトエクスプレスの旅(9)夜行列車。

22:33頃に弘前駅で運転停車。

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ところで私が乗っている1月31日(土)発のトワイライトエクスプレスはここまで定時で運転されていましたが、この後、日本海側に出る秋田県、新潟県では「悪天候」の予報もあり、相当の遅れが出るのではと心配されていました。もっとも私のグループは1月6日に札幌を出たトワイライトが954分(約16時間)遅れだったのを“ラッキー”とか言う不謹慎(笑)な人の集まりで、1~2時間は遅れても楽しそうとか言いながらのんびりと車内で寛いでいました。

とは言うものの2月14日(土)の札幌発のように運休になってしまったら元も子もありません。

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22:50頃のロビーはがらんどう。ということでパブタイムを含めてこの日、3回目の呑み鉄会がここでスタートしました。1人旅の方、2人旅の方、はたまた最後は車掌さん(勿論アルコールどころか何も飲まれませんでした)も加わり、楽しい時間が過ぎて行きました。

等とこの日の事は書けるのですが、もしも1日後の2月1日(日)発のトワイライトに乗っていたら私たちが呑み鉄をしていた正にこの時間に雪害で停まったはずで、1日違えば928分(約15時間半)遅れという“幸運”に出会えたのですが、世の中そんなに甘くはなく、この先大阪まで定時で運転されました。列車が遅れることが楽しいなどとは何だか書いていて変な気分。

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私は明けて2月1日(日)の0時半過ぎに皆さんより一足早くベッドに戻りました。車内はすっかり静まり返っていました。

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朝目覚めて暫くしたら直江津駅に到着。定時の6:27に出発しました。睡眠時間は5時間半程度でしたがやはりトワイライトに乗車して気分が高揚していたのか思ったよりスッキリとした気分でした。

2015年02月27日 21時15分

トワイライトエクスプレスの旅(8)パブタイム。

食堂車「ダイナープレヤデス」についに突入。

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突入はちょっと雰囲気に合っていないので撤回。席に案内されました。そして寝台予約券同様の秒殺で満席…。いけません。「秒殺」という言葉はこの場の雰囲気に相応しくないですね。等と戯言。

さて私たちのグループで4人席×2と2人席×1を占拠、もとい9人組だったこともあり3つのテーブルに案内されました。

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まずはドリンクの注文。

「ウイスキーが、お好きでしょ」「ハイっ、遥さんが好きです。」(※話が噛みあっていない)

でも角ハイボールがメニューにありません。そこで「響17年」を選択。北海道発のトワイライトだからということで、朝ドラで話題の「竹鶴」も頭に浮かんだのですが、山崎も通る事だし…。もっとも「シャンパン」が売り切れていたから頼んだというのが実のところです。

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カマンベールチーズ…750円。

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スペアリブ…1510円。

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ポテトフライ…720円。

こんなところにしておきますが他にも何点か注文しています。噂には聞いていましたがこれが「ダイナープレヤデス」の実力なんですね。凄いです。一説によるとディナーコース12,300円は、列車ではない普通の仏レストランに比してもそのコストパフォーマンスの高さは特筆すべきとも言われています。そのパブタイムは手軽な料金でカジュアルに「ダイナープレヤデス」を楽しめることでも人気なのですが、いやあ参りました。これからトワイライトに乗られる方がいてディナーが予約できなかった方は、絶対にパブタイムにここの味と雰囲気を楽しんでほしいと思っています。

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さて食事中の21:45頃、「はまなす」が隣のホームに入線。その「はまなす」に見送られるように我がトワイライトは静かに出発しました。それはもう本当に「静か」でやはり客車っていいなあ。そうそう、寝台で横になっているともっとそう思います。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!