2015年01月08日 19時49分

新営糖廠の五分車(1)広大なヤード。

平成26年11月29日(土)。

烏樹林糖廠からバスでおよそ15分。15時半頃に第2の精糖鉄道新営糖廠にやってきました。

※台湾鉄路管理局(台鉄)「新営」駅からも頑張れば歩ける距離だそうです。

2014_11_29 新営6

ここには台湾鉄路管理局の1067ミリの線路も入り込み、それも残されていることから3線区間が目立っているのが特徴です。それにしても広大なヤードには驚かされます。

2014_11_29 新営3

観光用のサトウキビ列車は中興駅が起点。駅前には往時の蒸気機関車も展示されており、少々の待ち時間があっても飽きる事はありません。

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丁度この駅を跨ぐように歩道橋があり、そこが絶好のお立ち台となっており、ツアー参加者の方たちがこの場所から思い思いの写真を撮影していました。

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駅ではサトウキビを絞る機械が置かれており、

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黒糖の飲み物を無料で頂きました。暖かいところで温かい甘いものを飲むのは、私は好きです。

2014_11_29 新営5駅舎とホームの間にはこんな線路も残されていました。

 

2015年01月07日 22時28分

烏樹林糖廠の五分車(8)撮影タイム。

蒸気機関車の牽く列車の戻りは私たちにとっては撮影タイム。勿論この列車に乗っていても良かったのですがやはりここは撮影せねばと挑みました。

いつもはある程度の撮影ならコンデジですが、今回のツアーの写真の多くはミラーレス一眼を使っています。(Nikon1 V2)

2014_11_29 烏樹林30

さて列車が顔を見せ始めました。これで南国の青い空が望めれば最高ですが贅沢は言えません。晴れていたらそれはそれで太陽の方角が気になるところですがそういう心配はありませんでした。(何か自分で自分を慰めている気もする)

2014_11_29 烏樹林31

なかなかカッコいいですね。重油炊きなので煙がないのは寂しいですが、ここは峠を越えての絶気運転と思うことにしました。

撮影終了で直ぐに移動。

2014_11_29 烏樹林32

大形観光バスなので簡単に移動することは出来ないのですが何せ列車のスピードが人<列車<自転車程度なので烏樹林駅の到着に間に合いました。

※本来の到着ポイントは出発したホームのある場所ではなく、博物館等の建物が並ぶその裏側とのことでしたが、ここに帰ってきたのもツアーのチャーターだからということのようでした。

2014_11_29 烏樹林33

五分車のイベントが終了し、最後に烏樹林糖廠の概要の説明を聞きながら駅舎内の見学もさせてもらいました。

2014_11_29 烏樹林34

私が気に入ったのはタブレット&左下の眼鏡&右の扇風機。扇風機の昭和感が堪らない。

2015年01月06日 22時19分

烏樹林糖廠の五分車(7)定期列車の到着。

終点駅で撮影していたら遥か彼方に内燃機関車の姿が見えました。

2014_11_29 烏樹林28

と言っても姿が見え始めてから既に3分ほど経っています。実際に本線を想像以上にゆっくり走る五分車を見たのはこれが始めてでしたが、そのスピード感がこれで何となくつかめ、この後の撮影に大いに役立ちました。

2014_11_29 烏樹林29

更に暫くしてやっと到着。

2014_11_29 台湾・烏樹林&新営_106

到着時間から計算して恐らく14:30頃に烏樹林駅を出た“定期列車”で、ツアーでチャーターした蒸気機関車の牽く臨時列車がホームのある線路にいるため、機回し線に入ってきたということがやっと理解できました。まあホームが無くても全く支障はなさそうでしたが、、、。

しかしこの柔軟さは感心するばかりです。

2015年01月05日 19時10分

烏樹林糖廠の五分車(6)機回し。

私は今日が仕事始め。気を引き締めてまた1年働こうかと気分を新たにしています。ところで私が正月に何をしていたかというと、実はこれまで書いたブログを見直したりもしていました。そうしたら…お恥ずかしいことにカナ漢字変換のミスを見つけ修正しました。まだ見つけていないものもあるような気もしますが、今年はそんなことがないように今まで以上にちゃんと書いて確認してからUPしていきたいと思っていまます。

話を台湾・烏樹林に戻します。蒸気機関車が着いて直ぐに機回し開始。本当に待ったなしの直ぐです。

2014_11_29 烏樹林22

車内を撮影していたので、機関車が引き上げ線まで出たところでのこの写真を撮るのがやっとでした。

2014_11_29 烏樹林26

帰路は正向きでの運転となります。

2014_11_29 烏樹林24

さてここの駅名は?と思って駅舎を見たのですが、この写真の建物には「烏樹林五分車終点駅」とあり、そういうことかと一人で納得していました。

※後壁線新頂埤駅だそうです。参考:維基百貨(Wikipedia)「臺灣鐵路車站列表」

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「×」の先にはかってまだまだ線路が続いていたことが分かります。しかし今はここまでとなっています。「今は…」と書いたのは、この鉄道がもっと先まで行って欲しいという願望で書いています。

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正向きの機関車がセットされたところで記念写真。私も含めてですが参加者が順番に撮影していました。

2015年01月04日 22時02分

烏樹林糖廠の五分車(5)勝利号の運転台。

平成26年11月29日の烏樹林糖廠。

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勝利号の運転台。客車だと思いこんでいた車両が気動車だった証。日本の非電化ナローもきっとこんな感じだったのではないでしょうか?

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かぶりつき席は早い者勝ち。そのおかげで…。本当は競争はなく、出発時間になっても誰も来なかったのでここに陣取りました。

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予定より数分早く出発し力走する列車。と言っても予定時刻にあまり意味はなさそうです。それにしてもこんな光景に出会えるなんて嬉しい限り。これもかぶりつき席のおかげですが楽しい!の一言に尽きます。この席を独り占めする訳には行かないので、この後他の席に移動しました。

2014_11_29 烏樹林20

途中には踏切もあって車を止めさせて通過するのは何とも痛快!日本でこうした“観光(遊覧)鉄道”と公道がクロスし踏切がある例はないのでは?それとも烏樹林糖廠は鉄道の事業者となっているのでしょうか?

2014_11_29 烏樹林21

約20分揺られて終点に到着。皆さんが下車後に車内の全景を撮影しました。板張りシートも(乗り心地はともかく)味があって個人的には好きです。また車両は年代ものですが、キチンと整備されており気持ちが良かったです。(今回乗車した烏樹林糖廠の距離が如何ほどかは調査不足です。ご容赦を)

2015年01月03日 21時57分

烏樹林糖廠の五分車(4)成功号と勝利号。

留置線からホームに転線。

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こういう南国情緒溢れる風景に青色に白い帯の客車が映えます。

2014_11_29 烏樹林13

ホームには垂れ下がるつる植物…、すいません。名前が分からない何かが垂れ下がっており、これもここが台湾であることを感じさせてくれました。

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この位置で出発準備完了。

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さて青い2両の客車ですが、これが「成功号」。

2014_11_29 烏樹林16

そして機関車の次位が「勝利号」。

2両とも客車ではなく気動車であり、事情通の参加者によるとこれに乗れるというのは「凄い!」のだそうで、ただ現時点で自走できるかどうかまでは分かりませんでした。いつもここで走っているトロッコタイプの客車ではなく、この2両にしてくれたのは、ツアー会社から強いプッシュをしたのではなく、烏樹林糖廠の方々が用意してくれたとのことでした。

2015年01月02日 21時51分

烏樹林糖廠の五分車(3)烏樹林駅。

烏樹林駅(ここからは「駅」にします)を構内から見てみました。

2014_11_29 烏樹林9

昭和の時代に見かけた「日本の駅」としても違和感がありませんね。

2014_11_29 烏樹林11

広々としたその構内は、台湾の精糖事業の規模の大きさを感じさせるには十分で、これがここ烏樹林だけではないことはこれから改めて知ることになります。実はこれほどまでとは思っていなかったので、それを今は少々恥じ入っています。

2014_11_29 烏樹林10

烏樹林糖廠の五分車には、重油炊きの蒸気機関車が1両います。その370号が牽くツアーの貸切列車の出発予定時刻は14:20ということでそれまでの間、アイスキャンディーを口にしながら撮影タイム。暫くして13:50頃に370号が2両の青い客車を牽いて動き始めました。

2015年01月01日 0時15分

あけましておめでとうございます。

皆さん、あけましておめでとうございます。

ネット用年賀状

昨年は本当にいろいろな鉄活に出かけました。最近は運転体験にはまっており「養老鉄道」「上毛電鉄」「小坂鉄道」と3箇所も制覇しました。しかし「関東鉄道」「一畑電車」「富山ライトレール」「会津鉄道」「のと鉄道」…まだまだ運転していない鉄道は数多くあります。

今年の目標としてはそれへの挑戦もありますが、まずは「北斗星」とのお別れをどうするかというのが喫緊の課題です。

10時たたきに参戦!してというのも大変そうだし、悩ましい年明けになりました。

ということで今年も当ブログによろしくお付き合いのほどお願い申し上げます。

2004_01_11梅小路蒸気機関車館(007)

(2004年1月11日、梅小路蒸気機関車館にて撮影)

明日から台湾シリーズを再開します。

2014年12月31日 17時39分

今年の総決算。

今年一年は皆さんにとって如何でしたでしょうか?

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今年は年末に届いた一通の封書でしめたいと思います。まあそうそう運よく人生が回るわけではないですし、ななつ星の落選なんて、当選したらどれだけ他の運気が下がるのだ、などと負け惜しみを言いつつそんなものだろうということではありますが、実はこの文面の下には「キャンセル待ち」にも「落選」という内容が続くわけでなんだかなあと思いつつ、こんなに立派な落選通知は見たことがないというオチでこの話は終わります。愚痴は1センテンスが長くなることに気が付きました。

さて運が悪いで終わっては後味が悪いので、鉄友のKさん、Sさんから愛情あふれる品々が私に届いたので紹介します。

DSC01343

やはり今年は新幹線開業50周年という節目の年で、私自身感慨深いモノがあったのですが、数量限定の記念発行物は仕事の都合で買いに出かけることが出来ず、それを見かねたKさんからありがたい助け舟があり、こうして私の手元にいろいろやってきました。その一部を紹介します。まずは何と言っても入場券。これは最初からギブアップ宣言していました。(嬉涙)

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そしてタッチの差で買えなかったドクターイエローが手に入り、これでコンプリート!ドクターイエローは年の瀬に幸せを運んでくれました。(喜)

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最後にサークルKサンクス限定のプレミアムモルツ「歴代東海道新幹線メダルストラップ」付き。情報に疎く、しかも名古屋に住み、名古屋で働いているのに行くコンビニは「ローソン」「セブンイレブン」という私は、その存在を知りませんでした。

0系

0系から、

ドクターイエロー

ドクターイエローまでこちらもコンプリート!Sさんは決死の大人買いだったそうですが、私はそのおかげで旨い+楽しいビールで良い年越しが出来そうです。(多謝)

ここまで書いて名鉄120周年のポッカの缶コーヒーを思い出しました。こちらは「ファミマ」で売られていたのでやはり縁が無く、Iさん、Uさんのご協力でコンプリートしました。

では私からご厚情をいただいた皆さんへのお返しですが、すいません、来年への課題となりました。本来なら助け助けられなのでしょうが叶いませんでした。

それでは皆さん、良い年をお迎えください。

2014年12月30日 21時34分

烏樹林糖廠の五分車(2)台湾高速鉄道(高鉄)の嘉義駅。

台湾鉄路管理局嘉義駅は「阿里山森林鉄路阿里山線」の出発駅としてナロー好きにはたまらない駅ですがこちらは台湾新幹線(高鉄)の嘉義駅。

2014_11_29 烏樹林6

近代的で全体にデザイン性を感じます。でも駅前に誰かがいます。

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不思議な2ショットですがどういう意味のあるモニュメントかは分かりませんでした。でもユーモラスなその風貌にはクスッとさせられました。

高鉄嘉義駅からは貸切バス。やっと“ツアー”らしくなってきました。いよいよここからがタイトルの「烏樹林糖廠の五分車」の話がスタートです。

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平成26年11月29日(土)13:48に着いた烏樹林車站(日本風に言えば烏樹林駅)。“昭和”を感じる駅です。

2014_11_29 烏樹林8-2

中に入ると観光鉄道の駅という感じですが、そこかしこにやはり懐かしさを感じます。さて「五分車」の意味ですが、簡単に言えばレール幅が762ミリのナロー鉄道のことで、要は標準軌(1435ミリ)の約半分だから五分だそうですが日本のナローでは聞かない表現です。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!