2019年02月22日 22時17分

イーストランカシャー鉄道(4)コーヒーを飲みながら。

ローテンストールRawtenstall駅。規模は小なりと言えど時計塔のある風格の雰囲気。

雨降りでオープンカフェは休業?

私は乗ってきた列車でそのまま折り返したので、10分強の停車時間ではこの場を楽しむには短かすぎます。ここでのんびり過ごせるのは、きっとこの駅を基点にこのイーストランカシャー鉄道を楽しむ人たちなのでしょう。

終点に来れば機回し。

どうってことのない風景のはずが、結構見飽きないのです。

11:05、ローテンストール駅からベリー・ボルトン・ストリート駅を通り、もう一方の終点ヘイウッドHeywood駅に向かう列車の出発。そして座る場所として選択したのはファーストクラス一等車のコンパートメント。

向かい合う一等の座席を見ていると、かつての湘南電車80系のサロを思い出す。もっともサロ時代に乗ったことはなく、サハに格下げされた電車の席にしか座ったことはない。まあ席に変わりはありませんでしたが。

帰路、コンパートメントを選んだのはのんびりと車内販売のコーヒーを飲みたかったから。

2019年02月21日 20時58分

イーストランカシャー鉄道(3)大型蒸気との交換。

9月16日の朝10:15。ベリー・ボルトン・ストリート駅を10:20に出発するローテンストールRawtenstall行きの到着。

ここから32分の旅です。

列車の最後尾を見ていて、白い色が兎に角目立っていたテールライト。いやっ、別にライトの外側が何色でも構わないかもしれませんが、蒸気機関車とディーゼル機関車が走る路線なので、もっと地味な色の方が似合うというか汚れが目立たないというか。

別にどのタイプの客車に乗っても良かったのです。天候が今一つだったからかどうかは分かりませんが、列車はどの客車も空いていました。でも気分はコンパートメントの部屋ではなく、オープンサロンの座席。この方が解放感があります。

ラムズボトムRamsbottom駅で蒸気機関車が牽く列車と交換。顔を見せた蒸気機関車が私の勝手にイメージしていた機関車より一回り大きく驚いた。

この鉄道にどんな機関車がいるかくらいは、調べれば分かりそうなものですが、無精者は漫然と鉄道の旅を楽しむだけ。で、良いですよね。ハイっ!

ローテンストールRawtenstall到着。あまり意味がないと思いますが。10:52の定時到着。

2019年02月20日 21時15分

イーストランカシャー鉄道(2)ランチ列車の運転日。

Bury Bolton Streetの駅名標。イギリスの伝統的なスタイルでしょうか?

ホームに下りるといい感じの客車が停車中。

どうやらLANCASTRIAN LUNCHESというレストラン列車が運転されるようです。

“特別”な場所。

そこまでは良いのですが…。

時刻表を見て愕然。本来なら蒸気機関車牽引とディーゼル機関車牽引の列車が交互に運転されるはずが、朝の一往復を除き全てディーゼル機関車牽引。要するにランチ列車を蒸気機関車が牽くのでそれ以外は、、、という話???

イーストランカシャー鉄道のホームページでは蒸気機関車がディーゼル機関車になるとは書いては無かったのでたまたまこの日の都合?

2019年02月19日 23時19分

イーストランカシャー鉄道(1)マラソン大会真っ只中。

今年のゴールデンウィークは10連休と言う方も多いと思います。そんな長期連休ゆえ海外に向かう人も多いようで、航空運賃が高くなっているという報道がされており、ヨーロッパやハワイへはエコノミークラスでも既に私の手の届かないところまで到達しています。

因みに友人から聞いた話ですが、その方の知人がヨーロッパに行こうとしてやっと探しだしたチケットが往復約20万円。それが現時点での相場の半値という話はさておき、もしもイギリスに行かれる人がいて、所謂ツアーでなく、自由旅行ならば是非訪ねて欲しいのがイギリスの保存鉄道。全国各地に満遍なくあるので、旅先の近くにきっと一つはあるはず。

そんな中で私が昨年の9月16日に訪ねたのがマンチェスター郊外の町、ベリーBuryを起点とするイーストランカシャー鉄道The East Lancashire Railway。

保存鉄道は確かに全国各地にあるのですが、大都市の近くにあってアプローチが容易な鉄道はそれほど多くはありません。イーストランカシャー鉄道はマンチェスターからLRTに乗ってその終点で下車し、そこから徒歩5分ほどという絶好のロケーションです。

ということで出かけたベリーの町。

この日この町ではマラソン大会(?)が開催されており、街中は交通規制中。

ほどなく「RACE IN PROGRESS」(レース中)の看板を掲げた車の到着。

続いてランナーが通り抜けて行きました。

街中では「ROAD CLOSED」の看板はあちこちに。

こうして到着したイーストランカシャー鉄道The East Lancashire Railwayのベリー・ボルトン・ストリート駅Bury Bolton Street。

2019年02月18日 20時08分

マナカのオートチャージ。

名古屋市営地下鉄の一編成丸ごと広告貸切電車。
先日乗ったのはマナカのオートチャージ編成。
これまで丸ごと広告貸切電車で、様々なスポンサーを見てきましたが、自社(自局?)広告のパターンは私にとって初めて。
というか全国の鉄道会社でも極めてレアでは?

余談ですが、こうした車内で見かける広告は交通広告と言います。

広告の分野ではテレビ・ラジオ・新聞・雑誌・新聞の折り込み等様々な媒体がありますが、この交通広告も実はそれなりのシェアを持っている大きな媒体となっています。

2019年02月17日 22時00分

マンチェスター・メトロリンク(6)電子タバコも禁煙。

都心の公園に集う市民たち。場所のイメージは、「栄」。この横をメトロリンクの電車が通り抜けていく。

屋外での喫煙には寛容なヨーロッパ/イギリスですが、勿論例外はあります。

で、時代だと思ったのは「電子タバコELECTRONIC CIGARETTES」と書いてあったこと。イラストもそれっぽいのが面白かったということでのご紹介。

昨日UPした写真と同じ駅を出発する電車。何度見ても凄いと思う。最近は、都心の交通に路面電車を採用する例は、世界を見渡せば日本を除きかなり多い。その全てがこのマンチェスターの様に、市民生活に馴染んでいるかまでは分かりませんが、それでも成功例が多いからこうして受け入れられているのは間違いありません。

一人晩御飯。

アジアン・テイストなファストフードのお店のテイクアウト。イギリスなのでtake-awayと言うのが正解かな?

リーズナブルでかつ美味しい。

1日何度も使った1日乗車券。Off Peakチケットは平日ですと時間制限がありますが、土休日はその制限がなく使い出があります。

2019年02月16日 21時58分

マンチェスター・メトロリンク(5)トランジットモール。

高床式の電車が走るので、電停のホームも普通の電車並みに高い。その横をさも当然の様に人の波がうねる。

 

トランジットモールというより、まるでどこかの巨大駅の乗換え通路、例えば名古屋駅のコンコースを電車が走るようなもんだ!と敢えて言ってみたい。

周りに大きな駐車場があったとしても恐らく多くの方は鉄道などの公共交通機関で、ここにきていると思う。(思いたい)

郊外と直結する路線を走る電車は、どれも相応の乗客を乗せていた。(実感)

道幅一杯に敷かれたマンチェスター・メトロリンクの線路。イギリスでは自家用車が使用されていないのではなく、大都市での都心の交通を公共交通機関に委ねるというコンセンサス(合意)が出来ているのだろうと思う。

こうしたことを書くと、必ず「日本は日本で、国の在り方や市民の暮らしが異なる」と言われるのだけど、以前、足を痛めて杖なくして暮らせなかった時、そもそも自家用車の運転は出来ず、公共交通を使うにも名古屋市内でも地下鉄路線から外れるとバスしか選択肢がないのだが、それも1時間に1~2本と言う路線も多く、市内の移動に難渋したことがある。

他にもいろいろあるが、それは今回は割愛するとして、ほどほどに便利の良い公共交通は、話は飛んでしまうが高齢者を車の運転から解放する動機付けにもなると思う。

2019年02月15日 21時55分

マンチェスター・メトロリンク(4)都心を走る。

マンチェスター・ビクトリアManchester Victoria駅。国鉄線との乗換駅。国鉄線と一体化された大屋根の下にある電車のホームは、路面電車線ではいまだかつて見たことのない開放感で溢れている。

旧式に見える国鉄線の車両。出入りする列車は多いのですが、どこかローカルな感じがするので、近郊路線が主体なのでしょう。特筆すべきはそれぞれの鉄道の乗換え。平面で実にシームレスに移動が可能です。スウェーデンの首都ストックホルムで、地下鉄と路面電車が同一ホームで乗換えられる方式を採用している駅がありましたが、それに匹敵する便利の良さです。

そのビクトリア駅から都心に向かう線は、駅を出たところで方向別複々線となり、直ぐに進む方向が分かれていました。

世界の大都市における路面交通(市街地の公共交通)の主役は電車であると思う。

名古屋市で言えば「栄」のような場所。トランジットモールを行く電車。ヨーロッパを始め、ヨーロッパや台湾で低床式電車を見慣れた昨今では、この電車の背の高さには圧倒される。

電車と電車の通過を待つ人たちとの距離があまりに近い光景は、それはそれで「オイっ、大丈夫かい」と思ってしまう日本人の小心者。

2019年02月14日 21時52分

マンチェスター・メトロリンク(3)かつての国鉄線を走る。

午前9:50から14:00に時間が飛びます。

ベリーに来た目的たるイースト・ランカシャー鉄道の話はこのマンチェスター・メトロリンクのシリーズを終えたら書かせていただきます。で、ここからはマンチェスターへの戻り道。ここだけ見ていると路面交通の鉄道とはとても思えません。

ピカデリーPiccadilly行き。運転台は電車の中央にあり、これを見れば確かに路面交通。

途中の駅で見かけた「鉄道車両の墓場」らしき場所。行く時に「あっ、何かある」と思い、帰りはカメラを構えて待っていましたが、これを撮るのが精一杯。解体待ちとおぼしき車両群。このベリー線がかつて国鉄の路線だとすれば特段不思議ではないのですが、ここの存在は今も国鉄線と線路が繋がっているということなのでしょうか?

とある駅で下車し、その駅に約2時間後に戻る。時間は16:15過ぎ。

電車は本来12分間隔ですが、少し乱れているようです。

電車の後ろにトンネルが見えますが、そのトンネルの造りも含め、この線がかつて大型の車両の走る国鉄だったことを感じさせてくれます。

ところどころでその歴史を感じさせる線路を走る最新式の電車。最新式と書きましたが、開通して26年経っており、この電車たちも登場からそれなりに時間が過ぎているのだとは思うものの、この線路に比べればきっと若造だと思うのである。

※追記:知人からの指摘があり、情報を訂正します。開業時の車両は既に一新されており、写真の電車はその置き換え後のものでした。UP時の文章を書き換えることも考えたのですが、そのままとし、この場で追記とさせて頂きます。

2019年02月13日 21時49分

マンチェスター・メトロリンク(2)Interchange。

マンチェスター・メトロリンクは1992年開業のLRT(ライト・レール・トランジット)。市街地の路線は新設で、郊外区間ではもともとあった鉄道路線を転用した線もあるとのこと。それもあっての高床式かどうかまでは調べていないので分かっていません。

※Wikipediaには「既存の鉄道路線を転用しているため、プラットホームの高さは900mmと高い。」とありましたが、確証がないので断言は避けておきます。

車内はこれまで乗ったことのある同種の電車と同じですが、高床式でフラットな床面ともう一点、軌間が1435ミリということもあるのでしょうか電車の幅が広いとも思え、2つ合わせてゆとりがある感じです。

電車の車庫。足元の覆うカバーが目を惹きますが、それを除けば遠州鉄道や静岡鉄道の車庫にも見える。東急世田谷線というのもありかな?

終点のベリーBury駅。高床式の電車が走る線なので、電停と言うよりは駅と言うのが似合います。また連結運転されるのでホームの長さが結構あり、それも「駅」の雰囲気を醸し出しています。

「Wellcome to Bury Interchange」の看板のあるベリー駅。インターチェンジとあっても高速道路の出口でなく、鉄道とバスの乗換えと言う意味のようです。

この写真ではバスが1台しかいませんが、まごうことなきここはバスターミナルです。欧米の公共交通機関の典型的な接続駅だと思いました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!