5月10日(土)、福井発14:01のしらさぎ7号に乗り高岡に15:13着。
新装成った高岡駅ビルでは「ドラえもんポスト」がお出迎え。高岡市役所のHPには「富山県高岡市は、ドラえもんの作者である藤子・F・不二雄が生誕し、少年時代を過ごされた地です。」との紹介があるように、富山県高岡市は正に「ドラえもん」の街となっています。
ところで高岡に来た理由は2つ。一つはドラえもん電車に乗ることですがもう一つは高岡駅に万葉線が直接乗り入れるようになったこと。
実際に足を運んでみてその利便性は確かに納得です。
ここで目に付いたのが吊架線と鋼体架線の切替部分。なかなかお目にかかれない代物で見た感想は「成程」でした。
※万葉線「高岡駅」は、この3月までは「高岡駅前」という名前で、私が最初にこの線に乗った昭和53年(1978年)は「新高岡」を名乗っていました。
えちぜん鉄道三国芦原線は日中、30分間隔で運転されています。
田原町15:48発三国港行きの電車がやってきました。
田原町駅で福井鉄道880形との2ショット。何となく直通運転を始めたときの姿が想像できました。
そしてレトラムを含めた3ショット。これは様になっているというかどうかは意見が分かれそうですが面白いショットになりました。
前の写真を撮影したあとダッシュ(本当に走りました)で田原町駅に向い、ギリギリ15:51の福井行きに間に合いました。
福井駅には定刻の15:59到着。これで5月10日・11日の2日間のイベントが全て終わりました。この日、レトラムに出会えたのは本当に運が良かったと思います。
さてえちぜん鉄道の福井駅では恐竜がホームの椅子で待っていました。面白いですね。流石恐竜の福井県です。
こちらは2010年6月19日の若桜鉄道若桜駅。福井駅でこの光景を思い出していました。
レトラムの車内・運転台のスナップ。
運転台正面の窓は固定ですが、その両サイドの窓は開く構造となっており、11日は暑かったこともあり心地よい風が車内に流れていました。
15:25、田原町に到着。その後引き上げ線に入り、ここで留置となっていました。田原町は現在、えちぜん鉄道との直通化工事の真最中で、それを見るのも得難い経験となりました。都市交通の研究をされている方は今の姿も必見です。
そうそう、方向幕はいつのまにか「回送」になっていました。このレトラムは当面、電車の不具合が無ければここにいるそうです。私としては回送電車が田園地帯を走るところも見てみたいと思いましたが、定期点検時以外では望めそうにありません。
このレトラム。ゴールデンウィーク中はズーっと整備中で運行されておらず、10日・11日の運転も直前に取り止めがHPに発表されました。一方で、この11日の運転は突然だったこともあり、もっとも最終便だったからかは分かりませんが撮り鉄さんも乗り鉄さんもその姿はほんの数人だけでした。
おかげで乗ったレトラムはご覧の状況で、福井鉄道(福井県・福井市)にとってはきっと残念な結果だったでしょうが、私は短い時間ながらノンビリと乗り鉄を楽しむことができました。
座席は意外と乗り心地がよく、私の乗車時間13分(内、仁愛女子高校での5分停車を含む)はゆったりと時間が過ぎていきました。
車内にはシュツットガルトと思われる路線図が残されており、意外とドイツ気分を楽しむことも出来ました。
今回の北陸地方の路面電車探訪ですが、5月10日(土)は福井鉄道に乗車後、富山県の高岡市に移動し万葉線に乗車。そして11日(日)は富山地方鉄道のセントラム~レトロ電車に乗り、〆は富山ライトレールの予定でした。が、その10日の深夜、思わぬ情報が私のスマホに届きました。それは福井鉄道のレトラムが11日(日)は運行できるようになったという報告。
あわてて福井鉄道のHPで再確認しました。
そこで11日は、初期の目的を大急ぎで終え、富山発13:06のしらさぎ10号で福井に向かうことにしました。そして出会えました。レトラム(735号)です。
※場所は「市役所前」です。
ドイツ南西部の街、シュツットガルトで活躍し、その後高知県の土佐電気鐵道株式会社に渡り、縁あってここ福井でレトラムとして復活したのは4月12日でした。
しらさぎの福井駅到着が14:33ということで、田原町(たわらまち)を14:49に出て、福井駅前着15:06の電車の走る姿をカメラに収め、福井駅前を折り返し15:08に出発する田原町行きに市役所前から乗車することにし、まずは走る姿を撮影しました。本当は田原町に向うレトラムを撮影したかったのですが、まずは上り・下りの最終便に間に合っただけでは良しとしました。
●いつもなら日程順にこのブログではUPしていますが、今回は話題性もあるのでレトラムを先に書くことにしました。なおレトラムはその後、順調に動いているようで、私の「鉄友」の方々も撮影に行かれています。何よりです。
何せ古い電車なので整備が大変かと思いますが、この日の「1日でも早く運行」にかける福井鉄道の整備のスタッフの方々の頑張りに敬意を表するとともに、これからの努力にエールを送ります。
北府駅から乗った電車から赤十字前駅で下車(10:30)。
越前武生駅からここ『赤十字前』駅の少し先までが「鉄道線」で、そこから「軌道線」(路面電車)となり、次に停車する『木田四ツ辻』は所謂“電停”となります。
ここで下車した目的はこの除雪に使われる電気機関車(11号)をカメラに収めること。1923年(大正12年)製というほぼ90年前の車両が今も現役であるということに驚きを隠せません。
さて、ここから越前武生方面に一旦折り返すことにしました。目的はF1000形/FUKUAM(フクラム)に乗車すること。
ところでこのF1000形/FUKUAMは2014年ローレル賞を受賞しました。まずはおめでとうございます。私がお邪魔した5月11日(土)段階では勿論、それはまだ発表されておらず、でも賞に値する車両であることは「乗った」からこそ納得しています。
話しを戻して5月11日(土)、何故この日の運用が私に分かっていたのでしょうか?種明かしをすれば、この電車は越前武生9:08発の電車の折り返しだからです。JR武生駅から越前武生駅に向かう途中、この電車が走り去るのを見ていたので、時刻表から計算してここで出会えると確信していました。
車内は思ったより広くゆったりしていました。もともと鉄道線サイズの電車が走っていたからこのサイズが実現したのかもしれませんね。
2011年に新規開業した清明駅で下車。そこから少し歩いて麦畑越しの電車撮影に挑みました。清清しい風景で、それにしても福井県が麦の産地とは知りませんでした。流石に時期的に麦秋とまではなりませんでしたが、それでも「良し」と自己満足しています。
※水が張られた田の水鏡狙いも一瞬頭をよぎったのですが、その場所はもっと越前武生よりで、今回はその後のスケジュールの関係で少々お手軽にこんなところで狙ってみました。
ところでこの写真を撮影した後は街中に移動し、こんな写真を撮っていました。
北府駅発9:54発の田原町行きは800形(802号)でした。
名鉄時代に乗り、その斬新な座席レイアウトに感動モノでしたが、その新鮮さは今も変わりません。
この電車にはローレル賞のエンブレムがありました。
今回、福井鉄道に乗り気付いたのが、分岐器部分を囲っているスノーシェッド(雪除け)の多さです。(写真は水落駅)やはり雪国なんですね。
神明駅は福井鉄道の中でも大きな規模の駅だと思います。注目は一番左側、駅舎に連なるホーム。福井鉄道はご存知の方も多いと思いますが路面電車型車両の導入に伴い、ホームの高さをそれに合わせて切り下げているのですが、此の駅では電車(高床式)時代のホームの名残が見られます。ホームを切り取った部分の白さが妙に目立つのですが、いつからこの姿かについては私には分かりません。なお実際の電車の乗降は右側の島式ホームとなっています。