2013年05月06日 19時00分

2013年2月の台湾(16)渓湖糖廠五分車の風景。

「渓湖糖廠五分車」の走る道は例えばこの風景の中。

今は火を落としている製糖工場ですが、こうした光景を見ていると、この工場は私の訪ねたのが土曜日だからその動きを止めているかのように見えました。

現役当時は整備工場があったと思われる引き込み線。

10年以上前の廃止当時のままに時間が停まり、そして人々から忘れ去られたが如くの風情があります。

現役当時、一体どうやって車両たちはこのポイントを渡って行ったのだろうと感慨にふけってしまう風景。

2010年5月15日にも「三重県紀和町紀州鉱山 湯の口温泉駅」のポイントをUPしていますが、ナローのポイントは本当に“萌えます”。

自走客車という分類になるのでしょうか?

昨年末に「終末車輌」(笠倉出版社)という本を読んだからとか、知人に「廃バス」の達人がいるからと言ったような理由ではなく、鉄橋の上に留め置かれているというだけでも十分に魅力的な存在でした。

不思議の国に迷い込んだような錯覚が私の気分を妙に高揚させ、この場所を歩いていた頃には「五分車」に乗れなかったことの悔しさが何故か消えつつありました。

2013年05月05日 21時25分

2013年2月の台湾(15)渓湖糖廠五分車の機関車たち。

「渓湖糖廠五分車」の“現役”蒸気機関車『346号』。1948年のベルギー「TUBIZE」工場で製造されたもので、標準軌のおよそ半分となる762ミリゲージの車両です。

生まれた1948年は昭和23年。C62形蒸気機関車と同い年というと何となくどんな時代の蒸気機関車かの見当がつきますでしょうか?

ところでこの『五分車』の由来ですが、今回こうして「半分のことを五分」と書いていて、確率50%のことを「フィフティーフィフティー」とはいうものの、最近は「五分五分」とはあまり使っていないことに気付きました。この辺りで「五分車」という名前がピンと来るかどうかの分かれ目のような気がしました。

私自身、説明を読んで「成程」と思ったからここに書いています。

この『346号』ですが1977年(昭和52年)ですから、何と私が会社に入った年にその歴史にいったん幕を下ろし、2007年(平成19年)に復活を遂げました。

「蒸気機関車という贅沢は言いません。せめてディーゼル機関車に牽かれたかった」と言ってもこの日は微動だにしない五分車です。

「837号」は1967年(昭和42年)の日立製で、何となく日本の専用線の入れ替え用といった感じもします。

今回の記事は2011年「産業文化遺産 再生計画 渓湖製糖工場」という冊子(日本語版)を参照して書いています。

それによればこの可愛い客車は、製糖工場でサトウキビ運搬用に使われていた台車を改造したもののようで、それだけでも乗る気満々にさせてくれます。

2013年05月04日 18時48分

ゴールデンウィークだから…。名鉄のヘッドマーク。

本日(5月4日)は、名古屋レール・アーカイブスの活動日と言うことで、まずは名鉄「桜」駅から乗車。

すっかり葉桜となった写真をまずは一枚。

ここから「栄生」までは20分足らずの乗車。いつもの電車に乗り、いつものように一番後ろに近い席に座りました。

名古屋レール・アーカイブス活動日(第1・第3土曜日)の時に「栄生」駅を利用すると、ホームでたまに駅撮りの 方を見かけます。でも今日は様子がいつもと違い、私が乗ってきた電車の停車中を熱心に撮っていました。

振り返ればそこには「GWを満喫しよう!」の記念系統板が燦然と輝いていました。

油断しており、カバンからカメラを出す余裕はなかったので、とりあえずスマホを取り出して写真を一枚GETしました。が、何せ画素設定を低くしてあるのでこの程度の写真が精一杯。記念系統板の文字もはっきり読めないほどで、恐縮ですが雰囲気と言うことでご勘弁を。

こうして私が桜から乗ってきた岩倉行き普通電車は出発していきました。

残り2日、皆さん、充実したゴールデン・ウィークをお過ごしください。

2013年05月03日 21時41分

満月ではないのに「十五夜」。

昨日(5月2日)は、名古屋・大曽根の鉄道居酒屋「十五夜」へ行っていました。

お馴染みの木村裕子ちゃん(ブログアドレス http://ameblo.jp/yuyu385-1)が「十五夜」のゴールデンウィーク特別乗務ということで、「芸能界鉄道研究会 鉄研」メンバーのタックイン三根さんと、某鉄道会社のUさんと出かけたものです。三根さん、Uさんとは時々、夜の鉄会をしています。本当はもう一人、音鉄の方がくるはずだったのですが業務多忙と言うことで残念でした。

さてビンゴ大会では三根さんもUさんも大当たり。まあその賞品は、、、ロシアンカクテル(Uさん)と愛のハリセン(三根さん)。さて私ははずれでしたが、もしもあたるならどっちがいいかな?んーーー。どっちもどっち。

今回は、三根さんと裕子ちゃんのお勧め列車が掲載された雑誌「日経トレンディ― 5月号」(特集:鉄旅、鉄ビジネス、電子マネー )の話しで盛り上がりました。2人が選んだ『お気に入りの観光列車BEST3』と『いつかは乗りたい観光列車BEST3』ですが、読んでいない方もいらっしゃると思いますのでここで紹介。

●『お気に入りの観光列車BEST3』

*三根さん…1位「SLかわね路号」、2位「おでんしゃ」、3位「パノラマsuper」

*裕子ちゃん…1位「くしろ湿原ノロッコ」、2位「こたつ列車」、3位「あそぼーい!」

●『いつかは乗りたい観光列車BEST3』

*三根さん…1位「しまかぜ」、2位「カシオペア」、3位「はくたか」

*裕子ちゃん…1位「バーベキューカー」、2位「Train117」、3位「しまかぜ」

三根さんのお気に入りの観光列車は結構「あるある」だと思いました。「パノラマsuper」という選択ですが、通勤・通学で使っている人も多いと思いますがそれはともかく、私がパノラマsuperに乗るのは「おでんしゃ」「ビール電車」に乗りに豊橋に行く時か、知多や犬山とかへ遊びに行く時なので、成程面白い発想だと唸らされました。

2013年05月02日 21時03分

2013年2月の台湾(14)渓湖糖廠の観光鉄道。

この日の目的は「員林」からバスで30分ほどの渓湖鎮にある「渓湖糖廠」(日本語読みで「けいことうしょう」)の観光鉄道に乗る事。

「渓湖糖廠」は1919年(大正8年)に創業した製糖工場で、2002年(平成14年)にその製糖工場としての役割は終えたのですが、そこにあった鉄道を生かしたレジャー施設への転換を図り、正式には2003年から観光鉄道「五分車」(762ミリの軌道を台湾では「五分」といいます)が運行を再開。

しかも2007年には蒸気機関車も復活して、いつかは行かねばと思っていました。

運転日は土・日・祝に限られており、それで2月23日(土)に出かけたのですが…。切符売り場の様子がおかしい…。

近くにあった事務所に人影があったのでそこで聞いたところ時刻表に書き足してくれたのは、

*「週六」に「×」…「六」は土曜日の意味。

*「日」に「○」

どうやら土曜日の運転はなく、日曜日だけの運転とのこと。また春節(旧正月…2013年は2月10日)頃には土曜日も運転したが、今は運転していないとの事でした。つまりシーズンオフなので「土曜日は運休」という現実がありました。

「渓湖糖廠五分車」の看板の風景はまたの機会にお預けとなりました。

2013年05月01日 21時58分

2013年2月の台湾(13)臺灣鐵路管理局「員林」駅。

員林(Yuanlin)駅には10:36に到着。

ところでこの駅の漢字の日本語読みは「いんりん」です。まあ駅で下車する際の、そうっ、視覚的には漢字の「員林」でいいのですが、その台湾での読み方、例えばここ「員林」なら「Yuanlin」を覚えていないといろいろ痛い目にあうこともあります。これは台湾を旅する際に陥りがちな罠なのですが、漢字は分かるのですが読み方(「いんりん」ではなく「Yuanlin」)が思い出せず、大袈裟に言えば絶体絶命の事態に陥ったこともしばしばです。

そもそも漢字が分かるだけに台湾の言葉を覚えず、それでも分かった気分になっている自分は最悪の状況です。

そういう時はともかく“筆談”!台湾の旅ではノートとボールペンは必須です。駅で切符を買うのも街中で道を聞くのもとにかく筆談が便利です。

もっとも台湾に出かけた人に聞くと私と似たり寄ったりのようです。まあ少なくとも駅名はちゃんとした読み方を一応、知っておいた方が良さそうです。

員林駅は人口およそ12万5000人の「員林鎮」(員林市といった感じかな?)の代表駅。(人口はWikipediaを参照しています)

南国風ですが、駅舎自体は日本の地方都市の代表駅と言った感じです。

その員林駅の構内にある「哺集乳室」。日本風に言えば授乳室ということになるのですが、「母乳で子供を育てましょう」というメッセージも添えられています。この「哺集乳室」は台北のMRTでも見かけており、赤ちゃん連れにはこころ強い存在だろうと思うのと合わせ、地方都市の駅にこうしてあるのが私にとって一番の驚きでした。

4月16日に台北MRTの『博愛座』について書いたのと同様ですが、日本でも少子化対策の一つになりそうだと思うのは私だけでしょうか?

2013年04月30日 21時57分

2013年2月の台湾(12)台湾高鐵と臺灣鐵路管理局。

2013年2月23日、台湾高鐵「台中」駅で下車した私は臺灣鐵路管理局「新烏日」駅を目指します。と言ってもこの2つの駅は、名前は違えどまあ同じ駅でして、当然の事ながら歩いて行くのですが、それでも5分弱の距離です。

「台中」駅から「新烏日」駅に入ったところには様々なモニュメントがあります。

こちらは段ボール製の蒸気機関車。段ボールでここまでやるかと思ったほどでその存在感はとてもビッグです。

※構内にはその名も「紙箱王」という段ボールで作ったカバン等のショップがあり、そうした製品を初めて見たので思わずきょろきょろしてしまいました。(店内は台北への戻りの時に入りました)

話しを戻して「台中」という駅名は台湾高鐵(新幹線)と臺灣鐵路管理局(在来線)の両方にあり、これが慣れないと紛らわしいです。ここの他にも「桃園」「新竹」「嘉義」「台南」がダブルネームです。台湾高鐵「台中」駅は臺灣鐵路管理局の「台中」とは電車で10分ほど離れており、日本の常識を一旦蚊帳の外にしないと、駅に着いて驚きます。言うならば新幹線の「新大阪」駅が「大阪」駅を名乗っているようなものです。新幹線と在来線の駅名の感覚は、鉄道同士というより別の交通機関と言った感じです。

何はともあれ「新烏日」駅から各駅停車で30分ほど南下した「員林」へ行く電車に乗ろうとしたのですが…、電光掲示板を見てガックリ。乗る予定だった9:42発の「集集」行きは“停開”!つまり運休。台湾ではこれまでにも経験しているのですが、結局10:05発まで待つはめに。

まあ幹線なのでそれ位の間隔で電車が走っているだけで「良し」と言ったところでしょう。

2013年04月29日 19時12分

2013年2月の台湾(11)台湾新幹線の乗車券を買う。

ここの所、このブログは鶴舞線のN3000形、昨日までの東京あれこれ話しだったり、その合間に2013年2月の台湾の話しを入れたりして少々混乱していますがご容赦を!今日からは台湾編の続きです。

台中に9:19の定時に到着。空港のようなデザインの巨大な「台中」駅をパチリ。さてここで台湾新幹線の乗車券購入事情を少々。

切符売り場はご覧のように行列で、それでも私の印象ではましな方ですね。もっと凄い行列を何度も見ています。

一方自動券売機はまず人が並んでいるのを見たことがありません。因みに漢字で書いてある(当たり前ですが)ので何となく雰囲気で購入できたりします。私もその口ですが、人が後ろに並ばないので、画面を慎重に見ながら時間をかけてトライしていても文句を言われることが無さそうなのも有り難いです。

因みに現金・クレジットカードだけではなく銀行のキャッシュカードの表示もありましたが、日本の銀行のカードはきっとNGでしょう。

どうして有人の窓口が混雑して自動券売機が利用されないかの理由までは私には不明でした。

2013年04月28日 22時43分

運のいい日(8)東京新名所「KITTE」に行った。

平成25年4月21日(日)は、やっぱり運のいい日だった。

1)N700Aに乗って花の都へ!

2)がらんとした品川駅体験。

3)東急東横線「渋谷」行きに乗車。

4)渋谷ヒカリエから「撮り鉄」。

5)東急東横線旧「渋谷駅」見学。

6)新橋駅の工事見学。

そして極め付きは「KiTTE」屋上庭園から撮り鉄体験。

「えっ?屋上庭園閉まっていたんじゃないですか?」という声が聞こえてきそうですが、、、そうなんです。運のいい日はリカバリーもできるのです。私は屋上庭園に入り、東京駅を撮影することが出来たのです。で、まずはホーム全体の写真をパチリ。

そして新幹線をパチリ。

さて、ことの顛末です。仕事が終わった後、雨が上がったこともあり、駄目もとで出かけた「KITEE」。17時頃でしたが、エスカレーターの乗り口には相変わらず「閉鎖中」の文字。そこにいた係りの人もそのように案内していました。まあそれはそれとしてひょっとしたらロビーのような場所があって、東京駅が見下ろせるかもしれないと思い、とりあえず6階を目指しました。そして到着した6階には奇跡の光景が広がっていました。屋上庭園がエスカレーターに乗っている内に開いたのです。

多分、あと数分早く着いていたらこの写真はありませんでした。

最後はお約束のザ「東京駅」。

東京駅まで来たらこの場所「KITTE」屋上庭園にあ是非お出かけください。お勧めです。

2013年04月27日 17時35分

運のいい日(7)東海道線「新橋」駅、工事中。

4月21日(日)、12時15分頃に「新橋」駅に到着。工事の模様をしばし眺めていました。

私の頭の中では、現に使っている駅の工事と言うのは“夜間に行う”というイメージで、どんなことをやっているのかが今一つ全容が掴みにくいのですが、これが昼間の工事だったとしても素人には分かる部分と分からない部分があることを知りました。

今回の工事で「やっと見られた」と思ったのが軌陸車の車輪がレールに接しているところ。鉄道会社の駐車場で軌陸車をみたことは何度かあるのですが、レール上にいるところは殆ど見たことがありません。

夕方の6時頃までここにいる覚悟があれば、その走行シーンを見られたはずですが、流石にそれは諦めました。

ところで新橋駅で見かけたもう一つの作業車〈台車と言った方がふさわしいかも〉。極小でも車輪がついているのでレールの上を走ることができるのでしょうが、これは生まれて初めて見ました。その台車の右側には発動機があり、ひょっとして『自走式?』とか思ってみたものの実際にどう使われるかは分かりません。

ここまでの写真は、京浜東北線のホームから撮影したのですが、電車が近づく度に、「工事見学の方は白線の…」というアナウンスが入っており、朝から大勢の見学者がいたものと思われました。

時間は巻戻って東京駅。東海道線ホームには「東京~品川間 運休」のお知らせが出ていましたがそのホームにはひっそりと電車が停まっていました。18:30頃の初発電車なのか、それとも工事終了後の試運転電車かどうかまでは分かりませんでしたが、構図としてはなかなか興味深いものがありました。

 



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!