2013年01月27日 21時52分

スウェーデン・ストックホルムにて(2)

もう一回だけストックホルムの街歩きにお付き合い下さい。

水の都・ストックホルム市の象徴「ストックホルム市庁舎」です。ノーベル賞の晩餐会の会場となることでも知られています。

こちらは「ストックホルム市庁舎/黄金の間」です。ノーベル賞のパーティー会場だそうです。昨年、山中教授もこの場に立たれたのでしょうか?

1991年にここを訪ねた際は、単に「ノーベル賞」の受賞者と同じ場所に立てただけで少々嬉しい気分だったとの記憶があります。それにしても名前の通りの「黄金」の輝きに圧倒されました。

ところで北欧の日の入りは思いの他早く、曇り空ともなれば撮影ができる時間はざっくり朝の10時から午後2時頃までで、この写真も夕闇の中のフラッシュ撮影に見えますが、時間帯はそれほど遅くなかったはずです。ということはともかく花屋さんのカラフルさは、厳しい寒さに生きる北欧の人々の楽しみなのでしょう。このエリアは市場となっており、果物屋さんも隣にありましたが、そこもカラフルな売り場になっていました。

2013年01月26日 21時45分

スウェーデン・ストックホルムにて(1)

鉄道から少し離れます。

スウェーデンの国名は正式にはスウェーデン王国です。つまりこの国には王様がいらっしゃいます。

1991年10月15日、この日、ストックホルムの町を歩いていた私の目の前をまるで中世にタイムスリップしたような馬車が通り過ぎました。

ルクセンブルク大公国(ドイツ・フランス・ベルギーに囲まれた国)のルクセンブルク大公がスウェーデンを訪問されたとのことで、スウェーデン国王・王妃とルクセンブルク大公ご夫妻を乗せた馬車を思いがけず見ることができ、偶然の幸せを感じていました。

この日は何故か市内各所でものものしい警備態勢が敷かれ、車の通行だけではなく、歩行もかなり制限をされており、本当ならもっと早く何がしかに気付くべきでした。

警備の警察官と記念写真を撮らせてもらったのですが、帽子も含めてこの服装は警察官にとっても特別だったようで、この方は「初めての経験です」と思いのほか喜んでおられ、この服装の警察官の方たちが互いに記念写真を撮影していました。もっとも私の拙い英語で聞いたことなので若干、怪しい面があるのは否定しませんが、王宮を警備する「衛兵」ではなく「警察官」と言われたと記憶しています。

「鉄」旅ではこうした街歩きも楽しんでいます。

2013年01月25日 21時28分

スウェーデン・ストックホルムのトラム「21系統」。

「Tunnelbanan」(地下鉄)の終点の一つ「Ropsten」(ロープステーン)から「21系統」が出ていました。21系統は「Lidingobanan」と呼ばれる路線で「Ropsten」から「Gashaga」(手元に残っているメモには「ゴックスアーガ」と書いてありましたが、本当の所は…)の間9.2キロを約20分で結んでいました。

※路線長の参考資料:英語版wikipedia「ストックホルムの公共交通機関」

写真を見る限り単線で、と書きつつ全線単線だったかどうかがうろ覚えなのですが、ともあれここは「Ropsten」から7駅目の「Parkvagen」駅です。まるで人里離れた山中の小駅の佇まい(たたずまい)ですが、ラッシュ時には約10分間隔、日中でも20分間隔の電車が走っていました。

ここが21系統の終点「Gashaga」です。駅前には大きな工場のような建物がありましたが、それがどんな会社なのかまではわかりませんでした。ところで上の駅名の表記ですが、取り敢えずローマ字表記にしていますが本来はスウェーデン語であり、この駅で言えば「G」の次の「a」の文字の上には記号がついています。

さて日本でも、もとい名古屋でも知られている「スウェーデン」と言えばファッションブランドの『H&M』。日本でその存在が知られていなかった1991年にもトラムの終点にはその看板がありました。左手前の女性の顔がそれです。今回、この写真を見ていてそれに気付いたのですが、当時、当然のことながらこの『H&M』の看板を意識して撮影したわけではなく、恐らく数年前にこの写真をスキャンしていていたとしたら、ブログをやっていなかったことも含め、何も感じなかったでしょう。

2013年01月24日 20時37分

「SLあおなみ号」試乗抽選に落選しました。

「SLあおなみ号」試乗抽選に落選しました」という返信はがきに貼られた文面の何ともストレートな表現に、かえって潔く諦めがつきました。

まあ予想通りとは言え、やはり残念です。ということで2月16日(土)・17日(日)は家でおとなしくしていようかと思ったら、落選通知にあおなみ線「ささしまライブ」駅徒歩1分のところに観覧場所ができるとの記載がありました。

どれほどの規模かが今一つ掴めませんが、あおなみ線沿線では撮影ポイントが限られるでしょうから、こうした観覧場所が設置されることが広報されれば、相当な人出になることは間違いないでしょう。やはりおとなしくしていた方が良いかも……。

また落選通知には合わせて「あおなみ線各駅での脚立・三脚・一脚を使用しての撮影はお断りいたします」とも書いてあり、それよりそもそもホーム柵があるとはいえ鉄道事業者としては「ホーム上での撮影はご遠慮ください」と言いたいところでしょうね。

 

2013年01月23日 18時40分

新幹線最後の「パタパタ表示板」。

昨日(1月22日)の「日本経済新聞」ネット版に『消えるパタパタ音 新幹線駅のパネル式表示板撤去 23日深夜、三河安城駅 』という記事がありました。そもそも未だに現役のフラップ式ホーム発車標があるとは思ってもみませんでした。

ということで本日、行ってきました「三河安城駅」へ。

そして我が耳で確認してきました、パタパタと音をたてて文字(数字も)が変わっていくのを。

私が三河安城駅にいたのは午後15時半頃でしたが、新聞で知ったのかどうかはわかりませんが上下ホーム合わせて7人(私を除く)の方が名残りの撮影を されていました。それとフジテレビのクルーも上りホームにいました。

今日の最終列車後に撤去とのことですが、乗客サービスの面からみれば情報量も増えて良いことですね。

2013年01月22日 21時17分

スウェーデン・ストックホルムのトラム「12系統」(2)。

1991年のストックホルム市内「12系統」トラムの車内はこんな感じです。

比較的小型な車両の2両編成(300番台の車両+600番台の車両)で、それぞれの車両の真ん中に乗降扉があり、その両側にボックスシートが配置されていました。そのシートの何とも味わい深いことよ!といいつつ私は当時のそのシートの座り心地を何も覚えていません。残念ですが…。ただ乗車したことは覚えています。たしか私が終点の「Nockeby」に向かう時の運転士さんが、研修中の女性だったことが印象に残っていたからです。

そして日本では見かけないパンタグラフの形ですが旧・ソ連では同様のタイプのものを見かけました。その辺りはあまり詳しくないのですが、当時、ヨーロッパで一般的だったかどうかまでわかりません。と書きつつ、パンタグラフの形狙いでこの写真を撮影したわけではなく、背景の集合住宅も含めて如何にも北欧風に感じたからです。

2013年01月21日 20時46分

スウェーデン・ストックホルムのトラム「12系統」(1)。

スウェーデンの鉄道についての情報は、1991年当時は決して多くはないというより、はっきりいって極めて乏しい情報しかありませんでした。

それでも「福祉国家」の名に負けないバリアフリーの交通施策や、その地形(湖に浮かぶ島の街ともいえる)の関係で深いところを走らざるを得ない地下鉄の構造を利用したホーム美術館と言った情報は徐々に集めることができました。そしてもう一つ見つけた情報が、路面電車「12系統」(Nockebybanan=Nockeby線)の起点「Alvik」駅の変わった線路構造でした。

この線は「Alvik」」(私には「アルヴィク」に聞こえました)~「Nockeby」(同じく「ノックビー」)間を結ぶ路線で、路線長は調べきれていないのですが、片道13~15分程度で、平日ダイヤでは最短5分間隔、日中は10分間隔で運転されていました。

こうして走っているところをみれば普通のトラムですが、その地下鉄への乗り継ぎ駅「Alvik」では同一ホームで乗り継ぐ形になっていました。

その「Alvik」の駅の構造ですが、ストックホルム中心部から地下鉄に乗り、ここで下車すると目の前に停車中のトラムが「Nockeby」行きの電車で、逆に「Nockeby」から乗り継ぐ場合は、目の前にストックホルム中心部に向かう電車に乗り継げるようになっていました。どういうことかと言うと、「Nockeby」から来た“上り”電車はホームで乗客を降ろしたあと“下り”ホームに転線していたのです。(私の記憶です)

と書くと簡単なことのようですが、スウェーデンはもともと車の通行は日本と同じ左側通行で、それが1967年にヨーロッパ標準の右側通行に変わりました。ところが鉄道は左側通行のままであり、右側通行の「12系統」の上り電車がそのまま「Alvik」駅に侵入した場合、地下鉄では下り線ホームに入ることになります。

それを回避するために何をやったかと言えば「12系統」の線路を「Alvik」直前で平面交差でクロスさせること。ある意味、ヨーロッパ的な乗客サービスの発想と言え、日本ではもしも同様の事態があったとしても、『平面交差』ということは実現したでしょうか?

失礼!少々パターンは異なりますが、JR北海道/千歳線「南千歳駅」がありました。

2013年01月20日 16時55分

「スギテツ」さんのコンサートに行ってきました。

昨年の10月24日、「スギテツ」さんの新しいアルバム「SUGITETSU EXPRESS」が発売されました。

今回は『鉄道系』の曲のラインナップで、クラシックとの融合あり、オリジナルあり、アレンジありと盛り沢山な内容となっています。

そして、その発売を記念したコンサートが昨日、名古屋クラブクアトロ(名古屋パルコ東館8F)で行われました。そうそう、このブログを書いている今、この時間にも正に東京での昼の部のコンサートの真っ最中で、更に19:00開演で夜の部もあります。

さてスギテツさんのコンサートは、毎度その確かな演奏力に聞き惚れてしまうこともさることながら、軽妙洒脱なトークも楽しみです。演奏と演奏の合間はいつも笑いが絶えません。

ところで今回のコンサートで思わず「凄過ぎる!」と唸ってしまった曲があります。それがアルバムにも入っている『チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」変奏曲「夢の超特急コンチェルト」』です。何が凄いかと言えば、岡田さんが弾かれているヴァイオリンがその理由です。

写真でも何となく不思議な輝きがあるのに気付いて頂けますでしょうか。このヴァイオリンはアルミ製で、新幹線の顔の部分を作っている山口県の山下工業所さんが、匠の技のPRのために作ったとのこと。CDでは聞いていましたが実際に生でそれを聞いたとき、その独特の響きに感動しました。是非、多くの方に生で聞いてほしいですね。演奏直後の岡田さんのトークでは「木製のヴァイオリンに比べ金属なのでやはり重い」との話しもあり、そういった新しい情報にも触れられた今回のコンサートでした。

※コンサート風景の写真提供:鉄道写真家・古池直之氏。古池さんは、スギテツさんの依頼でコンサ―トの記録写真を撮影されています。なお、この写真並びにCDの写真は古池さん並びにスギテツさんの事務所の許諾を得てこのブログで使用しています。

2013年01月19日 22時01分

名鉄・サクラサクきっぷ

今日・明日は大学入試センター試験。受験生の皆さん、頑張って下さい。

名古屋鉄道名物「サクラサクきっぷ」。昨年の12月16日(名古屋本線桜駅では12月15日)から発売されています。今年のデザインは達磨さん。裏面には「あなたの想いが咲きますように」とあり、本当に咲いてほしいと思っています。

ところでこの切符は語呂合わせで「390円」区間の乗車券です。さてこの切符を実際に使う人はいるのでしょうか?それ以前に、無人駅で自動改札しかない桜駅でどうやって入るのでしょうか?考え始めると夜も寝られません…。

参考までに桜駅から390円でどこまで行けるかと言えば…、まずは豊橋方面では本線「牛田駅」そして三河線「三河知立駅」「重原駅」。

常滑線「太田川駅」「尾張横須賀駅」、河和線「高横須賀駅」。犬山線「西春駅」「上小田井駅」。本線「奥田駅」「大里駅」「新清洲駅」。津島線「七宝駅」「甚目寺駅」となっています。もしも桜駅から乗るなら語感としては「七宝駅」何かが良さそうですね。

なんてことはない桜の木。でもこの写真は今朝の名鉄「桜駅」の桜です。花を咲かせるのはまだまだ先ですが、ちょっぴりですが花芽が膨らみ始めているのを見つけました。厳しい寒さはまだまだ続きますが、そんな中でも春を迎える準備は着々と進んでいるようでした。

2013年01月18日 20時00分

スウェーデン・ストックホルムの地下鉄芸術。

このブログでは以前、名古屋市営地下鉄「桜通線」の壁画について書いていますが、その原点となったのがストックホルムの地下鉄芸術(駅ナカ芸術)です。

ストックホルムの地下ホームは大規模な構造となっており、その空間を利用して“芸術”作品が展示されています。この「Vreten」駅の作品は日本人作となっていました。(作:TAKASHI NARAHA)

こちらは「Tensta」駅の作品のほんの一部。比較対照するモノがなくて申し訳ありませんが、こうした造形物があるという雰囲気をお楽しみください。

そして「Kungstradgarden」駅。

ここまでくるともう博物館の中ですと言っても信じてもらえそうです。それにしても駅ナカ芸術巡りをするだけで一体何日かかるのだろうかと茫然としたことを覚えています。

ストックホルムの地下鉄駅には当時「WELCOME TO THE WORLD’S LONGEST ART EXHIBITION」というパンフレットが置いてありました。『世界で一番長い美術館』といったところでしょうか。



ADVERTISEMENT

電子書籍「稲見駅長の鉄道だよ人生は!!」
稲見駅長の鉄道だよ人生は!! ―各駅停写の旅―

カレンダー

2021年2月
« 7月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28  

プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!