2012年10月19日 22時26分

東京駅「赤レンガ駅舎」復原。

東海道新幹線と東北新幹線と言う大動脈を乗り継いだ「東京駅」の『丸の内駅舎』が“復原”されました。既に新聞・テレビを始め様々なメディアに、ありとあらゆるアングルと時間帯に撮影された映像が出ていますので、あまり紹介されていないモノを選びました。駅名板と駅舎の組み合わせは、折角の駅舎が一部しか入らないのであまり見かけないのでしょうね。広角に強いコンデジの威力と言ったところでしょうか。

こちらは“丸の内北口”のドーム下にあるディスプレイで、写真ではまるで静止画の様ですが、実際には0系新幹線は動いています。東京駅にお出かけの際は、是非お楽しみいただければと思います。

ところで今、「赤レンガ駅舎」は絵描きさんたちの人気スポットのようです。今回の写真を撮影した時には、少なくとも20人を超える方が絵筆を握っていました。正に“絵”になる駅ですね。

(余談;“復原”と“復元”)

今回、私は“復原”という漢字を使っていますが、これはJR東日本の発表資料がそうなっているからです。一方新聞はと言えば、恐らく多くの新聞社の記事では“復元”という漢字を使っていたはずです。また「テレビニュース」も同様です。一方全てではありませんが雑誌や「一部のテレビ番組」は“復原”を使っているのを見かけました。これは新聞の報道の場合、同じ読み方をする漢字で意味が似ているような場合、読者(視聴者)の混乱を最小限にするためにどちらかに統一している(今回の場合は“復元”)社が多いと聞いています。

では“復原”と“復元”に言葉の意味にどれほどの違いがあるのでしょうか?私が調べた限りでは『違い』はあります。JR東日本の“復原”という文字への思いは理解できました。ここではその違いは書きませんが皆さんには是非、調べてほしいと思っています。

 

2012年10月18日 20時59分

北海道への道(3)「はやぶさ」とご対面。

21番線に停車中の「はやぶさ3号」というか『E5系』との初対面です。「今更?」と言われそうですが、前にもこのブログで書いていますが東海道新幹線に「品川」駅が開業してからこのかた、「東京」駅の利用回数は“無いに等しく”なっています。また、以前は編成本数も少なかったので、「東京」駅を利用することはあっても見かけることすらありませんでした。

そのE5系の隣にはE4系が22番線に停車中(「東京」駅発9:28 MAXとき315号)で、E4系~E5系という系列は連番でもそのデザイン・用途とも大きく異なる2本の揃い踏みはなかなかの圧巻でした。

MAXとき315号が22番線から出発した後には、何と200系が入ってきました。9:32着の「とき306号」(新潟発7:11)です。

何とも思いがけず新旧新幹線車両の“揃い踏み”を見ることが出来ました。東北新幹線の運用から200系が外れて久しいはずですが、いつまでこの上越新幹線の運用が行われるのでしょうか?『一期一会』という言葉の本来の使い方とは少々異なりますが、そんな言葉を思い出してしまった私の気分はご理解いただきたい…。

2012年10月17日 20時54分

北海道への道(2)「はやぶさ」初乗車。

のぞみ206号は「東京」駅に定時の9:13に到着。ここから9:36発の「はやぶさ3号」(新青森行き)に乗継です。

ところで最近というかこの前、東京駅からJR東日本の新幹線に乗ったのはいつだったのだろうと思いだそうとしても思い出せず、ならばホームに立ったのはいつかと言えば、ゼロキロポストの撮影のために一昨年(平成22年)10月12日まで遡れます。さて何を書こうとしているかの種明かしですが、それはこのディスプレイによる列車編成の表示にあります。これは一体いつからあるのでしょうか?最下段にエレベーター・エスカレーターの位置もちゃんと表示されており、自分の乗る列車の停車位置がどこにあるのかがとても分かり易く、東海道新幹線と違って様々な方面に様々な編成の車両が発着するJR東日本の新幹線利用者にとってとても親切な表示に思えました。

さてこちらは『東北新幹線』の各列車の停車駅の案内です。上段写真の列車と連動しており、上から2つ目が今から乗る「はやぶさ3号」。「大宮」「仙台」「盛岡」の3駅停車の表示が否が応でも私の初「はやぶさ」乗車の気分を盛り上げてくれました。

それにしてもこのディスプレイはいつからあるのでしょう?

2012年10月16日 22時00分

北海道への道(1)「のぞみ」は東へ。

山陽新幹線「岡山」開業の際のキャッチフレーズは「ひかりは西へ」でした。何の脈絡もありませんが、平成24年10月11日(木)、12日(金)の2日間、休みを取ることができたので、「のぞみで東」を目指すことにしました。

名古屋駅に到着したのは7:20頃。

7:31発の「のぞみ206号」に乗車予定だったのですが、ふと見上げると…。いつもの見慣れた列車の案内表示なのですが、時間順に並べてみると、7:24(のぞみ102号)、7:28(こだま632号)、7:31(のぞみ206号)、7:34(ひかり506号)、7:40(のぞみ302号)、7:42(のぞみ104号)となっており、この運転間隔の平均は、名古屋市営地下鉄で言えば、鶴舞線・桜通線よりも短いことになります。そしてこれらの列車が全て16両編成(編成定員1323人)でかつ時速270キロで雁行するわけですから、『日本の技術力』を改めて感じずにはいられませんでした。もっともこれだけの輸送力が必要な国は世界ではあまりないかもしれません。『大は小を兼ねる』と言う言葉がありますが、東海道新幹線を『大』と捉えて世界で活躍する時代が来てほしいと願っています。

そんなことを考えながら案内表示を見ていたら、曇り空が少し晴れ、スパイラルタワー越しに太陽を感じました。日の出の時間から1時間半過ぎており、朝日と言うには少々遅い時間(撮影したのは7:28頃)かもしれませんでしたが、この日から4日間の北海道「鉄」旅のこれからを予感させてくれました。

2012年10月15日 20時47分

シンガポールの公共交通(国際列車)。

私の初めての「海外取材」の地はシンガポールでした。昭和55年(1980年)12月9日~12日の4日間、名古屋からシンガポールへの進出企業や日本人学校が取材の対象でした。当時はまだフィルムの時代で、16ミリのカメラに『デンスケ』(録音機)を持参し、1人で取材(撮影・録音を含む)をしていました。

その仕事の合間にジョホール海峡を渡り、マレーシア「ジョホールバル」に入国しました。本来は「鉄」分ゼロのはずだったのですが、駅に停車中の列車を見たときに体が反応しました。恐らくここは「ジョホールバル」駅だと思うのですが、何分、なにも確認する余裕はなく、また列車は「シンガポール」行きだったと推察しています。


その「ジョホールバル」から「シンガポール」からの戻り、激しいスコールの中、道路に並行して線路が続いているのを見つけ、正に国境の鉄道を撮影しました。

この出張時の写真は6枚しか発掘できていません。もっとも他の写真があったとしても鉄道系の写真はこの3枚で全てであると記憶しています。

2012年10月14日 19時38分

シンガポールの公共交通(10)。

シンガポールのお別れに「チャンギ国際空港」のターミナルを繋いでいる「スカイトレイン(Skytrain)」です。実は当初、このスカイトレインに乗る『必要』は全くなかったのですが、今シリーズ(1)で紹介しました「シンガポール・ツーリスト・パス」のデポジットを返してもらうために乗車しました。どういうことでしょうか?私が搭乗予定の航空会社が発着するターミナルにはMRTの駅がなかったことによるものです。ところで先に書いた『必要は無かった』という言葉について、同行者からは“正しい表現ではない”とその時に異議を唱えられていました。本音は“ラッキー”というか“嬉しい展開”でした。

さてLRTと雰囲気が似ている車両が、ここスカイトレインでは単行もしくは2連で運用されており、お約束の話しで恐縮ですが車内の握り棒はMRT・LRT同様三つ又となっていました。

このように立体交差もあって“新交通システム”を活用した『ターミナル連絡用』交通機関という“こじんまり”とした印象ではなく、町の動脈としての公共交通機関といっても差し支えない感じでした。

その先頭部分からの展望はご覧の通りのなかなかのもので、シンガポールの到着時に楽しむのは難しいでしょうから帰途の際にでもお試しあれ…。

2012年10月13日 19時33分

シンガポールの公共交通(9)。

シンガポール南部の人気スポット、セントーサ島への足の主役はこのセントーサ・エキスプレスという名のモノレール。そのカラフルさが魅力的です。

MRT北東線と環状線の双方の終点になる「ハーバーフロント」駅が起点で、セントーサ・エキスプレスの駅名は「セントーサ(Sentosa)」です。

その線路はこの写真のやや上方にある運河のような“海”の対岸を起点に、センターからやや左にある高層ビルの右側を通り、撮影している手前に向かって続いています。ビルの右側にチラッとモノレールが見えているのがご確認頂けますでしょうか?

こちらは終点の「ビーチ(Beach)」駅で、海が印象的ですが、この写真の主役は真ん中に見える“車庫”です。車両は入っていませんが黄色に塗られた『桁』部分が印象的でした。

2012年10月12日 20時25分

シンガポールの公共交通(8)。

「Punggol」線の行き違いです。単線の一方通行のループではなく複線であり、環状線ではないものの右回り・左回りと言うか内回り・外回りと言うかそんな感じです。ところでシンガポールの交通機関はイギリスの支配下にあったことからでしょうが、日本と同じ左側通行です。これが意外と慣れません。海外では右側通行という思い込みがあり、何か不思議な感じがします。

LRTの握り棒もMRTと同じく、三つに分かれています。この写真を撮影したのは「Punggol」駅に戻った直後で、要するに終点です。「Punggol」駅の出発時には乗客も多く、この握り棒は大活躍でした。日本でも「あり!」と思うのですが如何でしょう。

『STEPS FOR EMERGENCY EVACUATION』とありますから“緊急避難の手順”と言ったところでしょうか?文字は英語ではありますが写真入りでとても分かり易く、いざと言うときに、極度に緊張し必要以上にあせらない限りまず手順通りに出来そうな気がしました。無人運転の列車にはこうした配慮は必要ですね。

2012年10月11日 20時22分

シンガポールの公共交通(7)。

MRT北東線の終点「プンゴル(Punggol)」駅から接続のLRT「Punggol」線です。

※「Punggol」線と書きましたが、駅での表示の感じでは「プンゴルLRT」という呼び方の方が合っていそうですが、上手い訳が思い当りませんでした。

LRTと言うと路面電車のイメージなのですがシンガポールのそれは写真の通りどこからどう見ても無人運転の新交通システムです。それも1両で運転されているので巨大空港で見かけるターミナル間の移動用に近い印象です。

シンガポールのLRTはMRT3駅を起点にした区間が開通しており、ここPunggol線のLRTは、「Punggol」駅を中心に西側ループと東側ループがあります。分かりやすいイメージで言えば、千葉県佐倉市の京成電鉄「ユーカリが丘」駅を起点にラケット状の路線のある『山万ユーカリが丘線』が、「ユーカリが丘」駅を挟んで2路線あるような感じでしょうか…。

もっとも西側ループ線は完成しているようですが、“開業”はしていません。「Punggol」駅の路線図には、西側ループ線は駅も含めてちゃんと記載されているのですが、「Not in service」とあり、運転はされていませんでした。

ではLRTはどんなところを走っているのでしょうか?LRTの路線は、新興住宅地の中を走っており、それも高層マンション群の中を走ります。目に入るのではそれだけ!で、一軒家と言うのは見かけませんでした。そしてこのマンション群は、新たな宅地開発で生まれたというのは間違いなさそうで、西側ループが未開業の理由は、まだまだ開発中のため入居が始まっていないといったところのようでした。

2012年10月10日 22時21分

JR九州「門司港」駅の改修工事始まる。

国の重要文化財であるJR九州「門司港」駅の改修工事が始まりました。

なおこの写真は私ではなく、会社の「鉄」友が撮影したものです。撮影日はこの三連休の10月7日で、私の浅く狭い情報収集の範囲内で恐縮ですが、初めて『柵が置かれた』状態を見ました。それにしてもこの柵にかけられたシートの絵は建物の雰囲気に似合うものにしてほしかったと言いたいですね。

来年にはこの駅舎全面に覆いがされるようですが、その時にはもっと“駅の歴史”に相応しいモノにしてほしい願っています。

駅舎内はこんな風になっています。 話しは柵のシートに描かれた絵に戻しますが、まあ「森の風景」というのは考えてみればそれほど多いとは思えない選択肢の中ではモアベターということかも知れません。

平成30年(2018年)完成ということで、これから本格的に始まる長い長い期間の工事が無事に終わり、その優美な姿をまた見せてくれるの待っています。

 

 

 



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!