2012年08月18日 20時58分

「天竜浜名湖鉄道」(天浜線)文化財めぐりの旅(3)。

「豊橋」には定時の10:48に到着。正面に車止めが見えてきました。毎日この風景を見ている人は、恐らく毎日この駅を使っている人でも殆どいないでしょう。ここから先へは一歩も進めない線路は、私の様にたまにしか(稀にしか)使わない者にとっては、“終着駅”への到着した感じがあり、結構ワクワクします。

さて、この日2番目のイベントです。

これも大したことではないのですが、「豊橋」駅の『ICのりかえ改札機』体験です。思わず“体験”という言葉を使いたくなるほど、楽しみにしてやってきました。その使い勝手がどうこうではなく、実はホームにどのように設置されているかが楽しみだったのです。

名鉄「マナカ」を持ってきた私は、まずこの「のりかえ 名鉄線→JR線」のICカードのタッチ部分に触れます。それで「乗換」手続き終了!

参考までに「のりかえJR線→名鉄線」の『ICのりかえ改札機』はこんな感じ。通路上にポンと立っているのが何となく不思議な感じですが、「成程ね!」という気がしました。

2012年08月17日 20時56分

「天竜浜名湖鉄道」(天浜線)文化財めぐりの旅(2)。

「前後」発10:06の急行は快調に走って行きます。そうしている内にこの日の最初の“イベント”(私にとって)が近づいてきました。

まあ、それほど珍しい風景ではなく、私が単にこれまで写真を撮っていなかっただけなのですが、それがこの舞木(まいぎ)信号所です。名古屋本線の「藤川」~「名電山中」の間にあって、単に「舞木検査場」への引き込み線が分岐しているだけなのですが、私の興味はそこに存在する「ホーム」です。

恐らく乗務員用のもので長さにして20メートルもない感じで、もの凄い過疎地の臨時乗降場でももう少しホーム長はあるのではと思ってしまうほどでしたが、それでも2011年1月15日にUPしたオーストラリアの「ZIGZAG」駅のホームよりは存在感がありました。で、なぜ写真を撮ったかと言えば、「いつかはこのホームに立ってみたい」という『だけ』のことで、でも気持ちは分かってほしいと切に願っています。

そんな写真を撮影しつつ「国府」駅で祭礼の提灯を見つけました。こうしたものを駅で見つけるとどんな祭りなのかつい気になってしまうのですが、既に電車は動き始めており、そもそも目的地に向かわなければなりません。

ところで3500系の良さは120キロ走行と「車内案内表示器」を備えているところ。この写真は、実は「118キロ」を指しており、決して「110キロ」ではありません。この「118キロ」の前後には「120キロ」走行もあったのですが、例によって、カメラではちゃんとした数字が撮影できず、「118キロ」でタイミングが合ったのが精一杯でした。

2012年08月16日 20時53分

「天竜浜名湖鉄道」(天浜線)文化財めぐりの旅(1)。

大井川鐵道「生ビール列車」に乗車した7月28日(土)、JR東海/東海道本線「金谷」駅に夕方集合とあって、それまでさてどうしたものだと思案しつつ、「天竜浜名湖鉄道」天浜線にある国登録有形文化財を巡ることにしました。

そんなこともあってまずは「天竜浜名湖鉄道」天浜線の分岐するJR東海/東海道本線「新所原」の駅を目指し、名鉄「桜」駅発9:38の「東岡崎」行きに乗車。名鉄の普通は本当によく優等列車に抜かれており、写真の「前後」駅でも9:57に到着して10分間の停車です。もっともこのまま普通に乗り続けるわけではなく、10:06発の急行に乗り換えです。

「鳩のフン」の被害にあうこともなく無事、急行に乗車。

3500系の車内は座席がほぼ埋まる程度の乗車率で、それでも知立を過ぎるとやや空席が目立つようになり、ました。それにしても「豊橋」まで急行で乗り続けたことなど私のこれまでの記憶にありません。いやっ、きっと乗っているのでしょうが、私が記録していないだけかもしれません。

名古屋市内の名鉄本線の駅で、「呼続」「桜」の2駅から「豊橋」に向かう場合、私が調べた限りですが、「名古屋」まで北上して新幹線に乗るか、それとも「神宮前」まで行って折り返し乗車する方が時間的には早いことが多いはずです。(「神宮前」は普通と特急の接続具合による)

私が大学生の頃でまだ「桜」駅が有人駅だった頃、「桜」~「神宮前」~「豊橋」という、折り返しパターンの乗車券があったはずで、購入した記憶があるような…。当時も今も、普通列車で東に向かうのはハードルが高かったようです・・・。

2012年08月15日 22時11分

速報!!24時間テレビで「鉄研」トークショー開催!

突然の報告で恐縮です。

昨年、一昨年と中京テレビ『24時間テレビ「愛は地球を救う」』イベントの一つとして開催し、ご好評をいただきました「芸能界鉄道研究会 鉄研」トークショーを今年も行うことが急遽決定しました。

決してこれまで情報の“出し惜しみ”をしていたわけではありません。本当に急遽、決まったのです。(信じてもらえないかもしれませんが本当です)

ということで昨日、イベントスケジュールが固まり、本日こうして発表となりました。

写真は、昨年の8月21日、名古屋市港区にある「ハウジングパークみなと」で開催した 24時間テレビ「鉄研トークショー」の模様ですが、今年の参加者はこの4人。『木村裕子』さん、『スギテツ』のお二人、そしてホリプロマネージャーの『南田裕介』さんです。残念ながらタックインの三根孝彦さんは土曜日の午後にレギュラーの仕事があり参加できません。三根さんファンの皆さん、申し訳ありません。

さて肝心のイベントスケジュールです。

 

今年の『24時間テレビ35「愛は地球を救う」』「鉄研」トークショーは8月25日(土)に開催します。

会場1)イオンモール各務原(岐阜県各務原市那加萱場町3-8)

(1回目)11:00~11:30

(2回目)13:30~14:00

会場2)日産ギャラリー(名古屋・栄地下街)

(3回目)16:00~16:30

と、なっています。

もしよろしければ会場に遊びに来てください。そして募金にご協力をお願いします。

2012年08月14日 19時44分

名古屋・鉄道散歩(15)地下鉄桜通線野並駅。

名古屋・鉄道散歩、地下鉄桜通線の壁画巡りはここ「野並」駅で終わりです。ここから先、「鳴子北」駅~「徳重」駅までの各駅で、私は壁画を見つけられませんでした。

で「野並」駅に2枚ある壁画の内、鳴海製陶株式会社が寄贈した「WHITE CONCEPTION」です。デザインをされたのは川村秀樹氏。鳴海製陶製品のボーンチャイナの特殊施釉品にて制作されたとの説明があり、恐らく私の理解する言葉として『釉薬(うわぐすり)』がかかっているのではないかと思ったのですが、非常に綺麗な仕上がりとなっています。(専門外の分野について、なんだか偉そうに論評しているようで申し訳ありません)

正面からでは分かりにくいのですが、実際にはこのように立体的に構成されています。またこの写真から「鶴里」駅に続いて生花があるのも見て取れます。

 

で、この壁画の解説にはもう一枚プレートがあり、そこには「当社では、地球環境を守るため、この壁画照明の消灯を行うことにより、省エネルギーに努めています 鳴海製陶株式会社」と書かれていました。

確かに消灯はされているのですが、生地が白いので、鑑賞にあたっての不都合はあまり感じませんでした。それより消灯の影響はこの駅のもう一枚の作品「童里―夢(どりーむ)」の方で、あまり見易くはありません。

 

これはここ「野並」駅だけの事ではなく、他駅でも作品によっては見難いものがあります。もっともそれで、『エキナカ』芸術が左右されるものではないと思っていますが…。よろしければ皆さんもお出かけになっては如何でしょうか?

 

2012年08月13日 19時40分

名古屋・鉄道散歩(14)地下鉄桜通線鶴里駅。

「鶴里」駅の壁画は改札の中にあり、そのタイトルは「人々の肖像」。

解説には『この壁画は、住宅地として駅のイメージシンボルを「この地に住まう人々」とし、深い絆と愛情で結ばれた家族の姿を、表現しています。』とあります。

壁にその殆どが埋め込まれたような金属球が特徴的で、これに行き交う人々(この地に住まう人々)の姿が反射して映されるのが印象に残ります。壁画の場所は改札の真正面にあり、少なくとも電車に乗ろうとする人には必ず目に入るはずなのですが、日々の駅利用者の方に、どれほど認知されているのかが心配です。

 

また壁画ではないのですが、上の写真の左端、壁画の前に何かあるのが見て取れるでしょうか?ここには『生花』が置かれており、どういう経緯でここに置かれているのかまではわかりませんが、常時あるようです。心が安らぎます。

 

ところで地下鉄が『開業する』と言うこと、地下鉄が『延長する』とはどういうことでしょう?一寸言葉足らずな言い方で申し訳ありませんが、「開業するということ」で言えば、ここ「鶴里」や「野並」界隈では、『開業』した平成6年以降、マンションが目に見えて増えて行きました。

一方『延長』はと言えば、昨年3月に「徳重」までの区間が開通し、「桜本町」「鶴里」から「野並」(徳重)方面への乗客が登場しました。それとこれは「野並」駅を利用している方に聞いたのですが、『朝出社の時に座れなくなった』『帰宅時の電車も乗客が増え、前の様に座れなくなった』のだそうです。まあその嘆きは理解できますが、致し方ないですね。

2012年08月12日 18時37分

名古屋・鉄道散歩(13)地下鉄桜通線桜本町駅。

「桜本町」駅の壁画は「Japanesque Sakura-hommachi Wall」というタイトルです。

駅名が『タイトル』に入っているのは、桜通線では「桜山物語」(桜山駅)とここ「桜本町」だけです。

文字通り“Japanesque”なデザインとなっており、欲動間の中に落ち着きを感じるのはそのせいでしょうか?

 

話しはずれますが、ここ「桜本町」駅と名鉄「桜」駅は歩いて5分ほどの距離です。路面電車時代の「桜本町1丁目」は本当に至近な距離だったのですが、地下鉄はここに90度のカーブがあるため、「桜本町」は随分「新瑞橋」駅よりに設置されることになりました。それでもその距離ならここで「名鉄」⇔「地下鉄」の乗り換えがあっても良さそうですが、あまりなさそうです。路面電車があった時代、名鉄「本笠寺」駅から今池方面や南部の工業地帯に向かって乗り換える人は多かったと聞いた記憶(確証はありませんが…)があります。ところで名鉄「堀田」と地下鉄名城線「堀田」を乗り継ぐ人はいるのでしょうか?本題の『壁画』より乗り換え話しが長くなってしまいました。

2012年08月11日 20時38分

名古屋・鉄道散歩(12)地下鉄桜通線新瑞橋駅。

桜通線と名城線との結節点、「新瑞橋」駅の壁画です。

タイトルは「コンポジション“街”」。コンポジション=compositionは「組立て」「組成」というような意味ですが、解説には「ターミナル駅としての賑わいと街のきらめき、人が集い、ビルが立ち並び、車が行き交う新瑞橋を表現したもの…」とあります。寄贈者名の銘板はなく、交通局が設置したものと思われます。

直線と円の組み合わせのデザインはシンプルな感じですが何か不思議な感じです。

この壁画の設置場所は、あまり人通りの多い場所ではありません。その分ゆっくりと鑑賞できると言うと、交通局の方に叱られそうですね。

ところで新瑞橋でもう一つ。西改札の駅員さんがいるブースです。一見、何の変哲もありませんが、白をベースに、シルバーグレーの帯のアクセントが素敵です。他の駅の改札でこのシルバーグレーの帯を見かけた記憶がないのですが如何でしょう?

唐突ですが、アメリカに「ダイナー」というレストランの様式(と言ってよいと思うのですが?)があります。その「ダイナー」には鉄道の『食堂車』に模したものがあり、特に1950年代に登場した『食堂車』スタイルは、洒落た外装、ハイレベルな食堂車を模した凝った内装で一時代を画しました。そのダイナーのイメージとこの改札のイメージ(曲線と色合い)が、私の中でも繋がってしまったのです。

50’s(フィフティーズ)とかオールディーズと言ったことばを知っている人は今や少数派かもしれませんが、その時代の音楽(私の中ではアメリカ発限定)は今も愛されており、俳優として有名なミッキー・カーチスさんが歌ったオールディーズを私は生で聞いて痺れた記憶(昭和60年代の話しです)があります。その“50’s”は“ダイナー”であり、そして新瑞橋の改札であるのです。

2012年08月10日 21時14分

名古屋・鉄道散歩(11)地下鉄桜通線瑞穂区役所駅。

「瑞穂区役所」駅の壁画は学校法人越原学園の寄贈です。名古屋の方なら「名古屋女子大学」と言えばどなたでも分かっていただけるでしょう。

タイトルは「四季の旅“Journey Through The Seasons”」。学校法人越原学園のHPにこの壁画についての説明が記載されており、そこには『ひとつながりの風景の中に、だんだんと移り変わる四季を表現しています。』とあり、正にそれを実感できるものとなっています。

ところで越原学園のHPで思わぬ記述を発見しました。それは「桜通線に何故壁画が整備されたか?」と言うことです。その全文を引用させていただきます。

『壁画美装化の目的 地下鉄桜通線の壁画美装計画は、地下空間が持つ、狭さ・冷たさ・無機質といった面を緩和・解消するために、桜通線全駅に芸術性の高い壁画を設置し、潤いある公共空間を作ることを目的として、名古屋市交通局から発案されました』

 

私が壁画の魅力に惹かれてこのシリーズを書いていることから、名古屋市交通局の狙いは少なくとも私には当たったと言えそうです。また交通局の狙いもさることながら、何より多くの企業・団体の賛同が得られ、その協力により形となって実を結んだことは素晴らしいと思っています。

2012年08月09日 21時43分

名古屋・鉄道散歩(10)地下鉄桜通線桜山駅。

7月28日以来の桜通線の壁画です。「市バス・地下鉄とことんスタンプラリー」をされてる方は是非、桜通線周遊の際は、壁画もお楽しみください。

さて今回の桜山駅は壁画の宝庫です。計5枚の壁画がズラリと並ぶその姿は「圧巻!」という言葉に尽き、その全てをじっくり鑑賞すると、20~30分では足りないでしょう。

まずは1枚の壁画を紹介します。と言ってもこの壁画を“先入観”なしに見ると、写真のようにとてつもない長さにまずは驚かされます。そして手前には美しい桜の姿が!

正面から見るとこんな感じで、まるで日本画を見るが如きです。その美しさに息をのみます。

壁画のタイトルは「桜」(作家は稲垣進一氏)と「桜山物語」(作家は斎藤睦氏)。上段写真部分が「桜」と思われ下段写真が「桜山物語」と思われます。

路面電車のある風景はもう1パターンありますが、それは単なる風景ではなく、結構トラップが仕掛けられており、細かいところで思わず目が留まってしまいました。ここでトラップという表現を思わず使ってしまいましたが、現物を見ていただければきっとご納得いただけるはずです。「鉄」活動に励む身(私も含め)としては、なかなかこうした地下鉄の壁画までテリトリーが広がらないという現実はありますが、でも桜通線の壁画散歩は全駅を1日で十分回れますし、少なくとも「御器所」「桜山」「瑞穂区役所」の3駅は「鉄」心をくすぐり見る価値はあります。ここは敢えて断言させていただきます

 

寄贈者は桜山商店街振興組合、学校法人愛知文化服装専門学校、株式会社エクシング、株式会社大丸、アーバンテクニカ株式会社、乃一塗装工業株式会社となっていました。

さて「桜山」駅の壁画の紹介はこの2枚に留めますが、この他にも「希望の桜」「江戸時代の名古屋 人・まち・風俗」「BIRD’S EYE」があります。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!