2011年10月15日 18時17分

DVD「スイッチバック2号車」の超お宝映像。

今回、札幌テレビの担当者の方にお願いし、DVDに使われている映像の
静止画データを送ってもらいました。

上段写真が「羽幌線」で、中段写真は「広尾線」。
この2枚はジャケットにも使われていますが、さて下段写真は?
これは根室本線厚床駅と根釧原野の中心地・中標津を結んでいた
「殖民軌道」で、既に廃線になっている標津線の前身に当たる
ものだそうです。
なお撮影時期は昭和初期だそうで、そもそもその時代にテレビは無かった訳で
札幌テレビがどうやってこの映像を手に入れたのかということが
妙に気になってしまいました。

この他にも「天北線」「標津線」の画像を送っていただいたのですが、
何れもマニア垂涎の映像であることは間違い無さそうです。

札幌テレビのHPには収録される各路線名の一覧があるので、最終的に
そこで内容をご確認いただければと思うのですが、このDVD
「スイッチバック」の魅力は例えば“1号車”なら廃線記念列車
(最終列車)を空撮(ヘリコプターからの撮影)を含めて
追いかけていることもあったりする点で、こうした映像はテレビ局が纏めた
DVDらしさを感じさせます。

とは言うものの・・・、一方でこうしたDVDを発売できると言うことは、
それだけ北海道の鉄道が廃線となってきたという『歴史』がある訳で、
収録映像の「懐かしさ」とか「資料性」と言った価値とは別に、
一抹の寂しさを感じるのはきっと私だけではないと思います。

このDVDの監修は“1号車” “2号車”とも元国鉄の車掌長さんで
作家の「田中和夫」さんがされており、今回も期待が持てそうな予感が
しています。

2011年10月14日 17時48分

DVD「スイッチバック2号車」予約受付中(1)。

中京テレビの北海道の系列会社「札幌テレビ放送」が12月4日に
DVD「スイッチバック 北の鉄道 2号車」を発売します。
販売価格は税込み1980円で、11月15日まで先行予約受付中です。
(予約特典あり)

今回はそのジャケット写真を掲載していますが、札幌テレビは
昭和34年開局の老舗テレビ局で、中京テレビより10年以上先輩に
当たるだけあり、その所蔵する映像の種類・豊富さは特筆すべきものが
あります。

当然の事ながら鉄道の映像も、その時々の取材・放送で終わらず、
その後の保存もキッチリなされており、こうして所蔵している映像の
DVD化も可能となるわけです。

ところでこのDVDは“2号車”という位で、実は“1号車”
(今年の4月10日発売)があります。と言っても“1号車”という
『タイトル』はなく、「スイッチバック 北の大地」で、実は“1号車”が
好評だったため、“2号車”を増結することにしたのだそうです。

因みに“2号車”で扱っている路線は、ここの所私がUPしている
「士幌線」「池北線」「広尾線」を始め「標津線」・・・等全9路線に
及んでいます。
参考までに“1号車”で登場する路線は「定山渓鉄道」「手宮線」「万字線」
「根北線」「白糠線」「勇網線」「相生線」「三井芦別鉄道」
「興浜南線・北線」で、私もこのDVDを入手しましたが、
現役当時の映像や“廃線”時の「番組企画」等撮影された映像は、
昭和の時代を生きてきた人間にとって、また一部ではあるもののその路線の
『現役』時代を知っているものにはたまらない内容でした。

2011年10月13日 18時38分

N3000形の甲種輸送(2)大江駅。

先回の写真を撮影した後、所用があり一旦家に戻りました。
そして一仕事(と言っても私用ですが…)片付け、午後5時前に
「大江駅」に向かいました。
『いるだろう』とは思っていたもののやっぱりいて少しホッとしました。

ただその後も用事があったため、ここでの滞在時間は僅か10分。
取りあえずここにUPした写真を撮影した2箇所でタイムアップでした。
「木曽川」で結構“楽しく”なっていたので、この大江駅ではすっかり
『後ろ髪』を引かれる思いで立ち去りました。

それにしてもたまたま今回は連休中だったからなのでしょうが、
思いのほか撮影する人が多く驚きでした。
木曽川駅だけではなく、やはり定番の「尾張一宮駅」ホームにも多くの方が
いたそうですし、私が「木曽川」から「笠寺」駅への移動で乗車した
電車でも、各駅から乗車した同じ『目的』の方を見かけました。

また笠寺駅周辺でも数十人の方を見かけましたし、大江駅では私の撮影した
場所だけではなく、駅のホームにも“人だかり”が出来ており、
『流石』と思わず唸ってしまいました。

デキ601+デキ603と、もう一両のデキ(番号不明)という
名鉄デキ大集合に挟まれた「N3000形」は日付が変わった
10日(月)に大江を出発し、深夜、日進工場に到着したものと
思われますが、こうやって撮影していると、「1日も早く乗ってみたい」と
思えてくるから不思議ですね。
等と“撮り”に行ったわりには「乗り鉄」的まとめで
恐縮ですが、今回は私の“初”甲種輸送『撮影』体験リポートでした。

2011年10月12日 18時26分

N3000形の甲種輸送(1)木曽川駅北方。

10月8日(土)~10日(月)の3連休に「鉄活動」に励んだ方は多いと
思いますが、私もおかげさまで8日・9日に2日間、出掛けてきました。
8日の「鉄活動」は後日、改めてUPしますが、取りあえず9日の事を。

写真でもう分かっていただけると思いますが、名古屋市交通局鶴舞線の
新車「N3000形」の甲種輸送です。
山口県下松市の日立製作所笠戸事業所で製造された車両は、
「鉄道ダイヤ情報」によれば、「下松」を8日(土)12:54に出発し、
愛知県に入ったところが上段の写真です。撮影した時間は、
カメラの時計で9日(日)11:38頃でした。

場所はJR東海道本線「木曽川駅」北方の、「撮り鉄」さん達にとっては
定番のスポットで、季節柄、黄金の波の向こう側をEF66113に牽かれた
「N3000形」6連が通り過ぎて行きました。
(私の予想では“順光”だったのですが、少々残念でした)

私はこの写真を撮影した後、「木曽川」駅から普通列車に乗り
「笠寺」に移動。下段の写真を撮影しました。
●「木曽川」発12:04~「笠寺」着12:45

定時運転ならN3000形のここ「笠寺」到着は12:38で、
しばしここにいるのかと思っていたのですが、あにはからんやこの写真を
撮影した12:51の直後、
「東名古屋港」に向けて出発して行きました。
よってこの写真が私にとっての精一杯でした。

ところで私は「撮り鉄」ではないこともあって、こうした甲種輸送を
撮影した事は一度もありません。
今回はたまたま名古屋市営地下鉄車両の甲種輸送を数多く撮影している方から
「所用で撮影できないので、どこかで1枚で良いので押さえて
もらえませんか?」と依頼され、そんなことでもなければ
『撮影に行くことは無かろう』と思い、勇躍出掛けることにしたのです。

その感想は異種格闘技というか異業種交流というか「結構面白かった」と
いうものです。
ただ「木曽川駅」北方では、居合わせた30~40人の殆どの方が
一眼レフ(デジタルだけではなくフィルムの方もいて驚き!)に三脚という
組み合わせで列車の到着を待つ中、私の様な手持ちコンデジはほんの数人で、
多分、そんなことは誰も気にしていなかったでしょうが、
私は少々カメラを構えるのに気恥かしい気分でした。

2011年10月11日 18時18分

近鉄特急券の楽しみ(4)何故か手書きの特急券???

最後に近鉄の“手書き”の『特別急行券』です。

これは同好のFさんから、「手書きは珍しいでしょう」と提供を
受けたもので、実は今回の「近鉄特急券」のシリーズを書くきっかけになった
1枚です。
先の3回分の特急券は以前、Hさんから見せてもらったことがあり
「いつか連続4乗車に『チャレンジ』したらどうですか?」と言われ、
自分自身の経験でここに書こうと思っていました。
今回、このシリーズを書くに当たり、実はHさんに改めて特急券を
見せて頂いたと言うのが真相です。

そんな経緯はありますが、7月3日発行のこの特急券は、
1)阿部野橋発17:40(3号車10A番)
 ※さくらライナー
2)橿原神宮前発18:28(2号車51番)
3)大和八木発18:42(4号車7番)
4)伊勢中川発19:38(6号車10A番)
※伊勢志摩ライナー
以上であり、当然の事ながら手書きで無くても、1枚の特急券で発券で
きるはずのものです。
発売駅は「大阪難波」ですが、「大阪難波」でも発券できない訳が
ありません。

Fさんはこのことを、『さくらライナー』と『伊勢志摩ライナー』で
“DX”を指定したおり、“特別急行料金”と“特別車両料金”の混在状態での
機械発券が出来なかったのではと推理されていました。

近鉄の方に確かめたわけではないので定かではありませんが、
その推理は当たっているような気がしています。
また、Hさんの特急券ではなんやかんやで、結構号車・席番揃えが
あるのですが、DX混在のFさんのこの特急券の場合、結構バラバラですし、
また機械発券では4乗車対応なのが、手書きでは4乗車目が
『記事』の中に書いてあるのも面白いですね。

それにしても発券された駅員さんは、「橿原神宮前」のように書くのに
手間がかかる駅名もあり、ご苦労様と思った次第です。
それにしても流石に日本最大の私鉄だけあり、その特急券も奥が深い!

2011年10月10日 18時09分

近鉄特急券の楽しみ(3)ダイヤの変遷を感じます。

さて「吉野」~「近鉄名古屋」間の特急券の話しに移ります。
近鉄特急の、特に4連続乗車に焦点を当てるとなると「名古屋線」と
「橿原線」「南大阪線」「吉野線」が絡むのは必然ですね。

上段が2005年11月13日発行で、下段が2006年11月17日発行の
「吉野」~「近鉄名古屋」間の特急券です。
ほぼ1年違いの特急券ですが、何れも「吉野」発は17:35で同じ時間です。

近鉄でも当然ダイヤ改正は恒例行事なのですが、微調整もここまで来ると
「鉄」の興味を惹くというのが今回の特急券比較の醍醐味です。

まず上段も下段も「吉野」出発時間は17:35ですが、橿原神宮前の時間は、
上が18:24で下が18:25と1分違い。同じく大和八木も18:41と18:421分違い。その次の伊勢中川の発車は19:38で
同時間。
近鉄名古屋着は2005年ダイヤでは20:38で2006年ダイヤでは
20:37とまた1分違いです。

橿原神宮前・大和八木では1分遅かった2006年ダイヤが最後の最後で
1分巻き返すなどと言うのはなかなか面白いと思っています。
(少々大袈裟すぎますが・・・)

まあいずれにしてもここまで来れば私が近鉄4特急連続乗車に
チャレンジしたいという気持ちはご理解いただけると思います。
また、実際にそれを実践している方が多いということも
ご納得いただけるでしょう。

2011年10月09日 18時07分

近鉄特急券の楽しみ(2)同区間の乗換回数と所要時間。

近鉄名古屋から大阪阿部野橋に向かう場合、名古屋から伊勢特急に乗り、
伊勢中川で乗り換えて行く4列車パターンと、名阪乙特急で大和八木まで
直行して3列車パターンの2つがあります。

写真では、上段が4列車パターンで下段が3列車パターンです。

ここでの興味はその後のダイヤ改正もあるので、一概に比較は出来ませんが、
上段の3回乗換4列車使用と、下段の2回乗換3列車使用の所要時間の差です。

上段の2006年3月25日の特急券での所要時間は、
近鉄名古屋発10:10で、大阪阿部野橋着12:51で
『2時間41分』です。
一方、下段の2001年6月3日の方は、近鉄名古屋発9:30で
大阪阿部野橋着12:20ですから『2時間50分』となっています。
何かと言えば、多少の時代の差はあるものの乗換回数の少ないほうが
所要時間が短いとはならないということです。

ところで今はどうかといえば、例えば近鉄名古屋を10:30の
大阪難波行き特急に乗ったとして、大和八木・橿原神宮前乗換で
大阪阿部野橋に13:12に到着し、その所要時間は『2時間42分』です。
但し、橿原線と南大阪線は特急ではなく急行で、特急利用が必ずしも早いとは
限らない例となります。これは乗換駅での待ち時間の問題ですが、
近鉄ならではの面白さだと思います。

2011年10月08日 19時04分

近鉄特急券の楽しみ(1)4列車乗り継ぎ!

同好のHさんは、近鉄の特急電車の乗り継ぎを時折楽しまれており、
その時の特急券を手元に残されています。

今回その特急券をお借りし、「近鉄特急券」の楽しみについて
教えていただいた事+私の感想を書くことにしました。
私自身はまだ実践していませんが、以前から近鉄の4特急列車を乗り継いで
名古屋から大阪(もしくは吉野)に行く“挑戦”を考えており、今回は
その想いもお伝えできればと思います。
※私の調べた限りですが、4列車の号車番号・指定席番号が1枚で
発行される特急券は日本で唯一でしょうし、ここからは憶測ですが
世界でも近鉄だけなのでは?

またこうした楽しみはHさんに限らず、やはり同好のFさんもされており、
その方からお預かりしている特急券は近いうちにUPします。
(Hさん、Fさんに限らずこうした楽しみ方をされている方は多いようですね)

さて今回の特急券は一目瞭然ですね。
『06-07-30』の発効日ですから今から5年前のもので、
近鉄名古屋~伊勢中川~大和八木~橿原神宮前~大阪阿部野橋と4列車に
跨るものですが、号車と席番が全て『4号車』『7番』で統一されています。

こうした同一号車・同一席番は、「駅の改札でお願いして揃えて貰った」
という話しを聞いたことがありますが、Hさんによればこの時は
そうした“お願い”はしておらず、『偶然の産物』なのか
『駅員さんの配慮』なのかは分からないとのことでしたが、
駅員さんがわざわざそうした入力をするとは思えないので、
やはり『偶然の産物』なのでしょう。因みにHさんにとっては
この同一号車・同一席番は最初で最後なのでそうです。

(こんなことにも気付きました)
今回、この特急券の話しを書いていて、「橿原神宮前」駅の名前は、
特急券では「橿原神宮」と省略されているのを発見しました。
“のりかえ”の欄の文字数が多分『4文字』が限界ゆえの措置であり、
別にそれで誤乗が発生することは無いのでしょう。

2011年10月07日 18時07分

リニア新幹線がいよいよ現実のものに。

JR東海のHPに「中央新幹線(東京都・名古屋市間)の環境影響評価方法書の
送付等について」というリリースが9月26日付けでありました。

また先週、名古屋市内の一部地域の『新聞』折り込みに、写真の「中央新幹線
(東京都・名古屋市間)環境影響評価方法書(愛知県)縦覧と説明会開催の
お知らせ」が入っていたそうです。
※写真では細かい字は読めない(携帯でご覧の方はそもそも何が書いてあるか
さっぱり)でしょうが、申し訳ありません。
雰囲気ということでご容赦を。

ところで環境影響評価とは、環境に影響を及ぼすおそれのある事業を
実施する者(事業者)が、その事業で環境に及ぼす影響について
事前に調査、予測、評価等を行い、その結果を公表する制度です。
手続きを通じて地域の方々や行政をご意見をいただき、環境の保全の観点から
より適正な配慮を行うことによって、事業と環境との調和を図っていきます。
というものです。
(この「お知らせ」の2ページから転載)

そして今回の「お知らせ」にある“方法書”とは
今後、環境への影響を調査・予測・評価をする項目や、調査・予測の
手法などを記載したものです。

と、前置きが長くなりましたが、この「お知らせ」はようするに
その“方法書”の説明会を、沿線となる可能性が高い地域の住民の方などを
対象にJR東海が今週開催するというものでした。

まだまだ遠い先の事と思っていた「リニア新幹線」が一気に現実の存在と
なってきました。

2011年10月06日 18時45分

三岐鉄道三岐線の一部区間不通(2)。

この写真は「梅戸井」から少し「近鉄富田」よりの本線上とのことで、
「梅戸井」から「西藤原」方面に折り返す電車は、一旦「梅戸井」から
「近鉄富田」に向かう本線に進入し、そこから下り線に入り直しているように
見受けられたそうです。(限られた時間の中での目視ですので、
実際の運用との相違点があればお知らせください)

レール上の車止めが何とも悲しい象徴ですし、既に錆び付いたレールは、一日も早く銀色を取り戻したいと訴えているようでした。

何れにしろ、それぞれの区間を走らせる電車の本数(車庫の無い
「梅戸井」~「西藤原」間も含め)は足りているようですが、
ただ、「梅戸井」から先の区間にいる電車は検査が出来ないため、
最悪の場合、その区間もバス代行という可能性がゼロではなさそうな気も
しています。
その影響かどうか、この10月3日からのダイヤでは、「東藤原」折り返しの
電車も設定されており、三岐鉄道ではギリギリの運行を模索していることが
見て取れます。

これに関連し、「丹生川」駅に隣接する『貨物鉄道博物館』では
9月の公開日(9月4日)は台風の影響による臨時休館をしましたが、
この10月2日の公開日の来館者数はどうだったでしょう?
また次回の11月6日の段階でも三岐線が復旧しているとは
思えないことから、その影響も心配です。

この項、本来なら自分の目で確かめて書くところですが、
今回はご容赦ください。
最後に、「I」さんありがとうございました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!