2011年01月04日 18時31分

シドニー・ライトレール(2)Paddy's Markets。

写真は「Paddy's Markets」停留所です。
『Haymarket(ヘイマーケット)』と言う方が
地元では“通り”が良さそうです、
実際にこのトラムの公式HPでも『ヘイマーケット』の
表記があります。
丁度「トラム」の後ろの建物がマーケットになっており
シドニー市内では比較的“お値打ち”な値段の商店が、
アジアのバザールのような雰囲気で軒を並べていました。
(基本、地元住民向けのマーケット)
またこの辺りはチャイナタウンで、美味しい中華料理屋さんが
軒を並べる通りもここから直ぐのところでした。
*今回のシドニーは「鉄」のみではなく、
 町歩きも楽しんでいます。

(シドニー・ライトレールの概要)
●1997年(平成9年)部分開通。
 2000年(平成12年)全線開業。
●全長…7.2キロ。
*「Centra(セントラル)」~「Lilyfield(リリーフィールド)
●内、路面区間…1.5キロ。(5.7キロが専用線)
●停留所…全部で14。
●全線の所要時間…25分。
●運行…終日10~15分間隔で、
「セントラル」と「スターシティー」の間は、
深夜帯でも30分間隔で運転されています。(24時間営業)
●軌間…1435ミリ。
●電圧…直流750ボルト。
●年間利用客数…350万人。
 ※1日1万人弱は路線規模からすれば結構な数字だと思う。

2011年01月04日 8時06分

シドニー・セントラル駅(4)メトロ・ライト・レール。

写真はシドニー・セントラル駅にある停留所に入線する
「Sydney Light Rail」のトラムです。
正式には「Metro Transport Sydney」が所有する
「Metro Light Rail」というようですが、
公式HPでも単に「Light Rail」と表記されています。
よって私のブログも単に「ライトレール」と表記します。

さて、『シドニー・セントラル駅』の
「ライトレール」の停留所の場所ですが、
昨日紹介した“書店”の直ぐ裏というか
一昨日の駅正面の写真の“1階”に見える部分の、
建物から庇(ひさし)というか軒(のき)と柱状のものが
出っ張っている所が、この写真の場所で
「ライトレール」の乗り場となっています。

もう少しこの停留所の立地について補足すると
JR小倉駅と駅ビルに乗り入れる“北九州モノレール”を
イメージしていただければと思います。
少なくともJR名古屋駅直下の、
名古屋市営地下鉄桜通線「名古屋」駅ではありません。

1路線しかないこのトラムですが、交通の要「セントラル」と
観光地である「チャイナタウン」、「ダーリングハーバー」
「フィッシュマーケット」を繋いでおり、
ここ「セントラル」停留所からは多くの観光客が乗車し、
それぞれの目的地に向かっていました。

2011年01月03日 17時50分

シドニー・セントラル駅(3)鉄道書店。

「RAIL HERITAGE CENTRAL」に一歩、足を踏み入れると
目に飛び込んでくるのは、大量の『鉄道本』と、
夥(おびただ)しい数の『鉄道DVD』。

何種類くらいを販売しているかは聞けませんでしたが
私の実感では、少なくとも東京・神田の「書泉グランデ6階」を
上回っているのは間違いなさそうですし、
売り場面積は軽く4~5倍はありそうでした。

“海外鉄”の方達の間ではその存在は有名なのかも知れませんが
私はガイドブック等で見たことはありませんし、
『超弩級』の驚きでした。

店内をグルッと一周してみたところ
地元オーストラリアだけではなく、イギリス・アメリカ等
英語圏で出版された“鉄道書籍”は
殆ど揃っているのではと思ったほどで、
特に、『鉄道史』について書かれた書籍が多く目についたのが
印象的でした。
※オーストラリアの鉄道本は、まあ常識的な値段ですが
 英・米等からの輸入本は、「洋書」並みの値段と言うのが
 当然と言えば当然ですが『成程』でした。

ここは迷宮。一度足を踏み入れたが最後、魔界の迷路に入り込み
いつまでたっても抜け出せません。
そもそもコンコースで、「この中は何だろう?」と
思っってしまったのが運の尽きでした。
この日のこの後のスケジュールは、
大幅な変更を余儀なくされました。

2011年01月03日 9時08分

シドニー・セントラル駅(2)コンコースの鉄道遺産。

セントラル駅の中央コンコースのほぼど真ん中にある
「RAIL HERITAGE CENTRAL」。
「鉄道遺産センター」(?)と訳すと、
「central」は形容詞なのでおかしいし…、
「セントラル(駅)鉄道遺産」とするにしても…。

それはともかく、左側の胸像は
シドニーのあるニューサウスウエールズ(NSW)州の
『鉄道の父』と呼ばれる
「JOHN WHITTON」氏(1819-1898)。
(ジョン・ウィットン氏という読み方でどうかな?)

案内文には1857年~1890年の間、
“NSW RAILWAYS”のチーフ・エンジニアと
ありました。
明治元年が1868年ですから、
日本に鉄道が入ってくる随分前から
オーストラリアの鉄道の歴史が始まったことが
この胸像から見てとれます。
通勤客・旅行客が足早に通り過ぎていく場所に
さり気なく、堂々と存在しているのは
あまり日本では見かけないですね。

ところで、右側というか真ん中のドアを入ると・・・。(続く)

2011年01月02日 18時40分

オーストラリア/シドニー・セントラル駅(1)。

昨年の12月7日以来のオーストラリア/シドニー話しです。

オーストラリアで最大の駅と言えば、写真の
「シドニー中央駅(Sydney Central Station)」です。
まあストレートに和訳すれば「シドニー中央駅」ですが
一般的に「シドニー・セントラル駅」と呼ばれており
ここではそう呼ばせて頂きます。

英語版「Wikipedia」によれば
この建物は1906年(明治39年)のもので、
1番線から27番線(26・27番線は使用されていない)まで
ある、堂々たる文句なしの中央駅です。

私の勝手な感想では、日本で近いのは東京駅ではなく上野駅。
頭端式のホームがズラッと並んでいることにあります。
機関車牽引の列車は数少ないものの
例えばオーストラリア大陸を横断する
「インディアン・パシフィック号」は、
機関車を先頭にしてこの駅の3・4番線に
週2回到着し、機回しをして出発していきます。
また、もう一つの共通点として
初めてこの駅を利用する人にとって、
ホームと行先の関係が分かりにくいこともあります。
●上野駅…昭和の時代の話しです。今は改善されています。
●シドニー・セントラル駅…乗り入れ路線数が多く、
 まずは自分の行きたい駅が何線にあるのかを探すのが
 難儀です。
一方、「上野」との違いは、都心直通電車が「地下」ホームを
使っていることでしょうか?

そうそう、ホームの使い方というか使い勝手で面白いと
思ったのは、長距離列車のホームは、
ヨーロッパ式で改札がありません。
一方、国電区間と言うのがふさわしい近距離線(郊外を含む)の
ホームには“改札”があり、
これが地上ホームで並んでいるのが不思議な感じでした。

2011年01月02日 9時22分

新幹線700系喫煙車

新幹線について書かれた書籍等でも、その記述を
殆ど見かけたことがないのが写真の物体です。
決して乗客の荷物ではありません。(当たり前ですね)
「700系のぞみ」の15号車で撮影したものですが
網棚にある『空気清浄機』です。

今年、3月12日のJR東海のダイヤ改正で、
新幹線「300系」「700系」3号車が禁煙車となります。
これで「のぞみ」「ひかり」の自由席は全て禁煙となり
私の様な喫煙者の肩身はいよいよもって狭くなりそうです。

ここまでは既に報道されていますが、私が気になるのは
写真の喫煙OKの車両の『空気清浄機』の行方。
700系では確か1車両に6台あり、3号車にもあったはず。
●300系は網棚の途中ではなく、車端だったかな?

さて、「700系」3号車の『空気清浄機』、
3月のダイヤ改正以降に撤去されるのでしょうか?
はっきり言って、15号車のお客さんに
「何だろう?これは・・」とばかりに
邪魔者扱いされているところを見たことがあります。

乗客サービスの面からは、早々に撤去されるのが
望ましいのでしょうが、もしそうであれば何時頃改修工事は
行われるのでしょうか?
とまあ、こういう話しなら「嫌煙派」の方にも
乗っていただけるのではないのでしょうか?

2011年01月01日 18時30分

平成23年、「ユリカ」から「マナカ」へ。

平成22年12月28日(火)、
年の暮れに「名古屋グランパス」の『Jリーグディビジョン1』
優勝記念ユリカが発売されました。
「えっ?今頃発売??」という気もしましたが
グランパスの優勝については、正直、
もう少し名古屋が盛り上がっても良かったのではと
思っています。
まあ、そんなにサッカーが詳しい訳ではありませんが…。

さて限定5000枚のこの“記念”ユリカ。
2月11日の「マナカ」導入を控え
名古屋市交通局の発表では、最後の“記念”ユリカとのこと。
普段なら“記念”モノをあまり買わない私ですが
流石に、名古屋圏の交通機関にとって一大変革の記念だけに
今回だけは買ってしまいました。
それも『グランパス優勝』という“悲願”達成の
“記念”ということで、「ユリカ」の終焉に花を添えたと
思っていますが、「マナカ」になったらどんな記念券類が
発売されるのでしょう。
名鉄は今まで通り、記念乗車券・入場券を発売するのでしょうが
名古屋市交通局は???近々では「徳重」延長もありますし…。

(余談)グランパスのユニフォームが“アウェイ”なのが
 残念というか、こればかりは致し方ないですね。
 今年は“ホーム”のユニフォームでの優勝を期待しています。

2011年01月01日 8時00分

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

何れにしろ政治・経済等、日本は問題山積の年明けです。
少しでも希望が持てる年になればと、新年にあたり
切に願う次第です。
などと少し高いところからの発言で申し訳ありません。
それはそれとして、写真は、一昨年10月14日、
インドの『ダージリン鉄道』に乗りに行った際、
早起きをして見に行った「ヒマラヤの夜明け」です。
●「ダージリン鉄道」乗車記は、昨年4月1日から書いています。

皆さんは、「太陽の暖(温)かさ」をどんな時に感じますか?
私は、『冬の日の出』の時にこそ感じます。

今から10年ほど前、
私は「ズームイン!!朝!」(「ズームイン!!SUPER」)
「ズームイン!!サタデー」という早朝番組の
プロデューサーをしており、ほぼ毎朝(月~土)、3時起きで
中継の現場(必ず屋外作業あり)に行っていました。

冬ともなれば、氷点下の日も多く、土と空気の両方から
『冷え』が体全体に伝わり、“骨まで冷える”という表現が
決して大袈裟ではない日々でした。
それでも太陽が顔を見せる日の出の時間ともなり
全身がオレンジ色に染まり始めると、気温は低いのに、
体が温まっていく不思議な感覚にとらわれていました。

ローカル公共交通機関の冬の時代が続いています。
いつの日か“日の出”の時がやってきて
今や昔の“鉄道黄金時代(公共交通全盛時代)”とまでは
言わないものの、少しでも公共交通に
太陽の暖かみが届くようになることを祈っています。

以上、新年にあたっての一言でした。

2010年12月31日 18時31分

「サクラサク」今年の桜は咲いたかな?で、来年も咲かせよう!

今年最後のブログを書いています。
何を書こうか散々迷いましたが、まずは今年1年のお礼を。
拙文にお付き合い頂きありがとうございました。

今年の2月26日、
「初めまして。中京電鉄「鉄研」駅長の稲見です。」で始まった
このブログですが早いもので641回目の更新です。

上の写真は、名鉄が「合格祈願」切符として12月18日から
発売した「~合格祈願~サクラサクきっぷ」です。
下の写真は無人駅である『桜』駅に掲出されているもので
「ご愛嬌」ということでUPしました。

学問の神様・菅原道真を祀る名古屋市北区の山田天満宮で
ご祈祷を受けたものだそうで、
『桜(サクラ)』駅から『390円(サク)』区間の
語呂合わせになっています。
因みに発行枚数も『合格』に合わせて
5900『ゴ(ウカ)ク』枚だそうです。
こちらはちと苦しい。

参考までに「桜」駅から390円区間の対象駅は13駅。
*本線4駅、犬山線2駅、三河線2駅、津島線2駅、常滑線2駅
 河和線1駅。(稲見調べ)

ともあれ、このカタカナの「サクラサク」って一体何?
私が大学を受験した今から37~8年前、
例えば地方から東京の大学を受けた人は、
合格発表を見に行くこと自体がとても大変だったため
各大学のサークル等が、運営資金集めの目的も含めて
入学試験会場で、『合格発表』の結果を遠方の受験生に
“電報”で知らせるサービスの受付をしていました。
その“合格”時の文言が『サクラサク』でした。
因みに“不合格”の時は『サクラチル』。
大学によってこの文言のバリエーションがありましたが、
さて、今は???

この切符は「合格祈願」ですが、「合格」に限らず、
切符のご利益で来年が皆様にとって良い年でありますように。

2010年12月31日 8時05分

鉄道博物館の「D51 426」。

平成22年12月5日(日)、
周りからは「まだ行ったことが無いの?」と言われ続けた
大宮の「鉄道博物館」に行って来ました。

この日、「碓氷峠鉄道文化むら」での『EF63』の
運転体験を終え、「交通博物館」に到着したのは午後2時過ぎ。

で、とりあえず「駄目で元々」気分で、
「D51シミュレータ」の予約状況の確認に向かいました。
そうしたら…、何と『“16:45”からでしたら
体験できます』とのこと。早速申し込み。
そして写真のように運転し、思わぬところで今年の
「運転」収めとなった次第です。

この「D51シミュレータ」は、
鉄道事業者(プロ)向けの「運転訓練シミュレータ」も開発している
『富士通株式会社』によるもので、
実は、中京テレビのシステム部門とも取引があることから
『一度「D51シミュレータ」を体験してみてください』との
話しを頂いていました。

正式なシステム名は「実写映像可変再生システム」と言って
要は、撮影した走行映像を使用し、ノッチ操作/ブレーキ操作と
連動しながら、映像の可変再生が可能なものです。
“プロ向け”では実務に近い適度な緊張感が集中力を高め
訓練成果を向上させることが出来るとしてますが
単に運転するだけではなく、訓練生の訓練履歴や
成績管理も出来るシステムです。
なおかつ、パソコンでも使用可能ということで
私は「個人的」にほしいと思っていますが
一般市販の予定は無いとの事でした。

さて、実際に「D51」を運転した感想です。
まずは、加減弁・逆転機・ブレーキ等の操作機器を
どうやってコンピュータに繋いでいるのだろうと驚いてしまうほど
一つ一つの機器の動きに合わせての『画面の動き』が
自然なこと。
想像以上に実機の感覚があるという点に驚かされました。
※一応、若桜鉄道でC12を運転しているので…。
惜しむらくは、最近の大型ハイビジョン画面に慣れた目には
前方に広がる走行映像の画質が「今ひとつ」に見えてしまうこと。
ただ、これは私が体験した“初心者コース”だけのことかも
しれませんね。

トレインシミュレータは、九州鉄道記念館他で体験していますが
「本物の機関車」を使っている点で、今の所、
大宮の右に出るものは無いと実感しました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!