2010年08月19日 9時08分

立山砂防軌道 天鳥オーバーハング

午後3時43分(水谷を出て1時間強)、
桑谷連絡所と中小屋連絡所のほぼ中間にある
天鳥(てどり)オーバーハングです。
※日本でここだけ???

文化庁の「登録記念物」のページにも
このオーバーハングの写真が使われています。

残念ながらこのオーバーハングはこの時、
すでに使われておらず、通ることは出来ませんでした。
※新トンネルの開通による。

“スリリング”という言葉では表現できないこの景観、
通ってみたいと思うのはきっと私だけではないはず。
但し、大雨の日とか、その直後はちょっと怖い。

ところでオーバーハングって、“トンネル”の一種ですか?
線路を3分の2も覆っているのですが…。
ご存知の方、教えてください。

●(参考)全連絡所名
 ①水谷連絡所
 ②樺平連絡所
 ③鬼ヶ城連絡所
 ④桑谷連絡所
 ⑤中小屋連絡所
 ⑥千寿ヶ原連絡所

2010年08月18日 16時00分

立山砂防軌道 川原に線路が

午後3時20分頃、
樺平連絡所と鬼ヶ城連絡所の間です。

目の前に広がった常願寺川の川原に
一本の直線の線路が。
(青い線を書き足しました。直ぐ上に線路があるのですが…)

私たちのトロッコがここを通ったわけではなく
工事用のモノと思われました。

砂防工事は延々と続く作業で、これを続けないと
万が一の大雨の際に土砂が下流まで流れ出ることを
止められないそうです。

車内からは、各所で行われている工事や、
完成した砂防工事の現場を見ることが出来、
また都度、ガイドさんから説明がなされます。

それにしても、人の営みには『一旦、区切りをつけ」と
いうことはままありますが、
この立山の砂防工事は「際限が無い」と感じました。
民主党の『事業仕分け』で変わることはあるのでしょうか?

2010年08月18日 9時04分

中京テレビからのお知らせ 本日「鉄研」DVD第二弾発売!

満を持してDVD「芸能界鉄道研究会 鉄研 濃縮版」が
本日遂に発売です。

今回のDVDは、昨年12月から今年の1月まで
全8回にわたる放送をギュッと濃縮し、
特典映像として、名鉄パノラマSUPER展望席からの
映像がついています。

中川家、三根孝彦、木村裕子、南田裕介のレギュラー陣に加え、
野月貴弘(SUPER BELLZ)、
杉ちゃん&鉄平らのゲスト陣、
他、ご協力いただいた多数の方たちの鉄道トークも
炸裂しています。

発売元はYOSHIMOTO R&C、
税込み価格は3990円です。

(追伸)コンテンツの一つ「俺の一枚」に私も出ています。
    悪しからずご了承下さい。

以上、中京テレビからのお知らせでした。

2010年08月17日 18時00分

立山砂防軌道 グス谷Ⅱ

昨夕の続きで、人が待っていた場所に到着した時、
ふと車内から上を見上げたら続行列車がいました。
成程、やっぱりそうだよねと思った次第ですが、
それにしても写真の列車にここにいる人が
全て乗り切れるとは思えず疑問は膨らむばかり。

この人たちがこの先も延々と何時着くかもしれない列車を
待っているとも思えず、ならば単線ゆえの続行列車がある?
ここで思い出したのが14日にUPした「時刻表」。
そう言えば私たちの視察列車の15分後に、
水谷発14:50があったはず。
きっと定期列車に乗るに違いない!その時、私は確信しました。
※デジカメのプレビューでチェック。

話しは変わってトロッコが渡っている橋は「グス谷橋」で、
立山砂防事務所(何度も出てきてすいません)のHPでは
13.4メートルだそうです。
※それ比べるとトロッコの短さが分かる。

また作業員の方のヘルメットに隠れてよく分かりませんが
川は結構な急流で、
この橋はまるで緩めの「滝」に架かっているようでした。

2010年08月17日 9時00分

国鉄117系引退へ

117系は私にとってはJRというより、やはり国鉄。

昨日、家に帰り中日新聞の夕刊を広げたら
「旧国鉄のエース 引退へ」の大見出しが
目に飛び込んできました。(14面)
そしてその横に控え目な「JR東海117系」の
小見出しがあり、昭和世代の心がわかる記者さんが
書かれた記事と思った次第です。
※中日新聞のWEB版にも出ています。
 購読されていない方はそちらで。

記事を読む限り、要は313系の増備で117系が
姿を消していくということで、
ついにこの話題が一般紙に登場するタイミングになったかと
思った次第です。

ところで写真は、昨日の18:12頃、
熱田駅の留置線から出てきた
2539F金山始発18:14、快速米原行です。
たまたま所用で出かけた帰りに、
熱田イオンの直ぐ南にある跨線橋を渡り終えたところで
丁度ドンピシャのタイミング。
早速、カメラを出して撮影しました。

中日新聞の記事は全くの偶然なのですが
今思おうと、この時私はきっと
117系に呼び止められたのでしょう。

2010年08月16日 17時10分

立山砂防軌道 グス谷

水谷連絡所を出発して40分の15:15頃。
樺平のスイッチバック、樺平連絡所を通り過ぎた
立山砂防事務所のHPによれば「グス谷」の当たりです。

何気なく外を見ていたらスイッチバックのところに
人がいました。

ここは連絡所(駅)ではないので
多分、各所で行われている工事などに従事している人たちの
入山・下山は、列車を安全に止められる所で
適宜行うようになっているものと推察されました。

ただ、私たちの乗車している列車は「満席」なので
『別の列車でもあるのかな』とこの時は
さほど深く考えずにいました。

それはさておき、人の立っている場所の上の斜面をご覧下さい。
立山砂防軌道の真骨頂とも言えるこの勾配。
※このトロッコの最急勾配は「20分の1」(50パーミル)。
実際、乗っている時はこの程度の勾配では
驚かなくなっていましたがこうやって写真で見ると凄いですね。

2010年08月16日 9時02分

立山砂防軌道 スイッチバックのポイント

スイッチバックのポイントは自動化されており
写真の『矢印』を確認しながら進行しています。

見ていると、折り返し線に入るとポイントは直ぐに切り替わり
進行方向の『矢印』が点いて、即、出発です。
実に手際が良いというか、一般の鉄道に比べても
その圧倒的な素早さは感動モノです。

4月1日からUPしたインドの「ダージリン鉄道」も
スイッチバックの宝庫でしたが、そこでの転轍は
全て係員による手作業で、さすがに日本は違います。

そもそもポイントは通常、閉塞システムと連動させるはずで
その閉塞システムはどうなっているのでしょう?
このトロッコではスタフでもタブレットでもなく、
まして自動閉塞とも考えられず
多分、連絡所が全て有人なので、電話やFAXでの
安全確認と考えられます。
とはいうものスイッチバックのポイントは
それには連動していないと思われました。

ここからは私の推測ですが、
路面電車のトロリーコンタクター的な装置があり
それで運行しているのではないのでしょうか?

2010年08月15日 18時37分

立山砂防軌道 樺平の18段スイッチバックⅡ

列車は連続18段のスイッチバックの真っ只中。
「立山カルデラガイドブック」によれば
“世界一”とあります。

それでもこのトロッコ全体でスイッチバックは38か所なので
数としては半分にもなりません。
恐るべし、立山砂防軌道。

余談ですが、2万5千分の1の地図で私は14段まで
数えましたが、18段まではありませんでした。
※国土地理院のHPで「全国の2万5千分1地図情報を見る」を
 ポチっとやると「地図閲覧サービス(ウォッちず)」の
 ページになります。ここから地図が見られます。
短区間でスイッチバックするところが地図上で
表現し切れなかったのでしょうか?
●車内で、「1段」「2段」と数えている人がいましたが…。
 私の作り話ではありません。実話です。

ところでこの「立山砂防工事専用軌道」が
国指定の登録記念物であることをご存知でしょうか?
平成18年7月28日に登録されており、
選定基準としては「地域の歴史の特徴を表しているもの」と
なっています。(文化庁国指定文化財データベースから)

やっぱこのトロッコは凄い!

2010年08月15日 9時06分

立山砂防軌道 樺平の18段スイッチバック

標高1116メートルの「水谷」を出て約20分、
場所は『樺平(かんばだいら)』。
高低差200メートルを連続18段のスイッチバックで
登り下りします。
※この存在が立山砂防軌道を「鉄」の憧れの地にしました。
 (と、私は思っています)

この写真がほぼ全景で、この地点から
写真ほぼ中央の谷底まで一気に下ります。
●木が生い茂っていて分かりにくいですが
 左側斜面の所々に線路らしきものが見えています。

実はこの時私は、乗車時の順番の都合で
車内の山側(窓側は最初から最後まで山の斜面)に座っており
谷側の席の方の了解をとってこの写真を撮影しました。
そうしたら、谷側の席の方から「写真を撮りたいの?」と聞かれ
「そうです」と答えたら、何と風景を見るのに一番良い席を
代わってくれたのです。そして、終点まで谷側の席に
座らせてくれました。
今後UPする写真は、『スペシャルシート』だから
撮影できたものです。
当日、席を譲ってくれた方には別れ際に何度もお礼をしましたが
今でも本当に感謝しています。

最近の「鉄」イベントでよく聞く
「自分さえよければ」という風潮とは別世界のこの話しは、
私にとって嬉しい思い出の一つです。

2010年08月14日 18時58分

立山砂防軌道・時刻表

水谷連絡所をトロッコが出発するとすぐに橋を渡ります。
散歩をしていたらその橋の袂(たもと)で、
写真の時刻表を見つけました。
●何だかんだ言っても、『足で稼ぐ』が情報収集の基本ですね。

一寸わかりにくいですが、上半分が千寿ケ原から水谷に
向けての“山登り”、下半分が“下山”の時刻です。

と言っても全線の時刻ではなく、この看板に近い
『現場(水谷トンネル出口)』~『水谷連絡所』間のもので
所要時間はわずか5分(最短)です。

で、そこが本題ではなく列車の種別に注目。上から、
1)巡視モーターカー
2)定期列車
3)安パト・視察等列車
4)雑貨列車(定期)
朝UPしたコメントの中に『雑貨列車』と書いた根拠は
この時刻表です。
また、「下り」の「視察等列車」の水谷発が14:35と
あるので、この“スジ”が私たち学習会参加者を乗せた
列車と思われました。

それと、この学習会の「2班」の方たちが
ダイヤ通りなら11:55に水谷に着いたことも
見て取れました。

●おまけ…「安パト・視察等列車」は往復とも
 10分かかることになっています。
 が、よく見ると途中に「連絡所」があるわけでもないのに
 それぞれの列車で所要時間に差が?何故?



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!