駅前の市。帰りにこの駅を通った時はなにもなくガランとしていたので、恐らく午前中だけオープンの地元の人による地元の人のためのお店なのでしょう。
「タナカ」を頬につけた子供。母親は写されることを喜んでいた感じですが、子供ははにかんでいる。可愛い。
※タナカ…ミャンマーの化粧品で日焼け止めだったりもするそうです。色はこの子供のように黄土色っぽいものだったり、茶色や白いものもあります。若い女性は白いものを使っている人が多かった印象です。
野菜は量り売りですが、分銅を使って計量する光景は今や日本では見かけませんが、私の子供のころにはまだあったのを思い出しました。
交換する104レが到着。多分、数十分は遅れているはず。
そもそも客車として作られたのか?それとも貨車を改造したのか?と思ってしまう車両。
人がいるから鉄道があり、鉄道があるから人が集う。
ほぼ満席だった列車に少しゆとりが出来てきました。
JR時代の面影をパチリ。
途中の駅ではバナナ売りの行商の方が乗り込みます。列車の行き違いがあるので、出発までの商売なのでしょう。
駅前はとても2両編成の列車の到着とは思えない賑やかさ。
これぞアジア。お茶を飲めそうなお店もあったので109レをここで下車し、次の107レで歩みを進めることに。贅沢とはこういうことを言うんですね。駅名が読めないこともありますが、日本と過ぎてゆく時間のテンポの違いを味わっていたら、降りた駅の名前などもうどうでもよくなっていました。
※ミャンマーでは列車番号の振り方が日本と異なるので些細な事なのでしょうが、109レの次の列車が107レというのはやっぱり馴染めない。
2016年11月28日(月)。英語表記で「Lewe」駅。日本語だと「レヴェ」と読むのでしょうか?
ミャンマーの首都ネーピードーの南方にあり、昔ながらの風情漂う街の駅です。この日はこの駅からスタート。なぜここからだって?それはホテルから比較的近かったから。実に単純な理由です。
ミャンマー語の駅名表示が読めないのは毎度のこと。
時刻表では8本の列車が走っていることが分かります。そしてミャンマー国鉄の常として、上下列車が1セットで書かれており、解読に時間がかかります。
上から
*101レ/06:22着、06:25発
*102レ/19:24着、19:27発
◆103レ/15:45着、15:55発
◆104レ/09:33着、09:43発
■107レ/09:36着、09:38発
■108レ/16:34着、16:36発
私たちが乗ったのは109レ。7:48に姿を見せましたのでほぼ定時運転ということになります。
※この日はトラベルライター白川淳さん、カメラマンの米屋こうじさん(鉄道ファン/キヤノンフォトコンテスト選考委員)との3人旅。
ホームではなく、線路から直接乗り降りするスタイル。もはや驚かなくなっていました。
1両目はRBE.5044 元JR北海道キハ142-7。
2両目がRBE.2583 元JR北海道キハ141-8。
乗客の方たちが協力し合いながら乗るのもミャンマースタイル。
今日は私にとってはぶらり途中下車の旅。一応の目的地(折り返し地点)はあるもののそれすらどうなるのでしょうか?
1日1往復の列車の翌日の準備は終了。
機関車に乗り込み、エンジンの撮影。
停車中の車内は子供たちの絶好の遊び場。(奥の方に写っています)
《豚車》の前で地元の方の記念写真。ではなく、この駅で過ごす人たちを撮影させてもらいました。鉄道を撮るのは勿論好きで、だからここまで来ているのですが、そこに暮らしている人たちとの出会いも好きです。
ところで先にも書いたようにこの可愛い《豚車》はもうここを走っていません。この車両だけでなく、ミャンマーで走る旧タイプの車はある日突然その姿を消します。今回は絶滅危惧種を間一髪、この場所で撮影できましたが、これはもうラッキーとしか言いようがありません。
車止めに衛星のアンテナ。なぜここにわざわざ???
撮影が終わり一休み。時間は14:37。この時はこの《豚車》が無くなるとは、いや正確に言えば、この楽園はそれほど長くは続かないだろうとは思っていました。それでもこんなに早くとは思っていませんでした。今やすべてが思い出の彼方。
ここから今夜の宿泊地、首都ネーピードーまでは約280キロ、時間にして4時間半。さて次なる目的は…。