2015年07月13日 11時30分
「母乳バンク」
先週のブログで「授乳育児のメリット」について少し触れましたが
実際、母乳が出ない母親も少なくないと言います。
そんな母親と赤ちゃんのために、去年11月、
東京都内の大学病院が、日本で初めて「母乳バンク」を設立。
これは、母親から母乳を集めて、必要な赤ちゃんに提供するというもので
アメリカやヨーロッパでは約100年前から行われていたそうです。
設立に至った経緯のひとつが、出産年齢の高齢化による早産などで
2500グラム以下で誕生する「低出生体重児」の増加なんだとか。
高齢出産となる私も気になったため、少し調べてみました・・・
厚生労働省によると、
2012年に生まれた赤ちゃんの約10人に1人、
10万人近くが低出生体重児で誕生しています。
低出生児は、免疫力が少ないため、病気にかかりやすいそうで
「母乳バンク」を設立した病院の医師によると
「母乳は赤ちゃんの腸を早く成熟させ、
腸から悪いものが入って来にくくなり消化酵素も早く高める。
いろんな意味で、赤ちゃんの成長を早く促してくれる。」そうです。
母乳のパワーって、偉大・・・
ただ、安全性やコストの問題など、課題は山積みで、
海外のように広く普及するのには、まだまだ時間がかかるそうですが
母乳が出ずに困っているお母さんを助けるためにも、
一人でも多くの赤ちゃんが元気に育つためにも
こういった取り組みが進んでいくといいですね。