2013年08月19日 8時29分
「戦争」について、家族で話してみませんか。
12日(月)から16日(金)、
「キャッチ!」では<家族ウィーク>と題して
様々な家族のかたちを紹介してきました。
その中で、15日(木)の終戦の日に、おじゃましたのは
三重県熊野市にお住まいの、牧野弘(85)さん一家です。
お盆ということもあり、4世代が集まって、とっても賑やかな食卓でしたよ~。
弘さんは、17歳のとき、広島に投下された原爆で被爆。
当時は、被爆者に対する偏見や差別があったこと、
また、国民が自由に話せる時代ではなかったことなどから
その壮絶な体験を、今まで、家族にすら話してきませんでした。
ただ、自分も年をとり、
今のうちに、体験者である自分が伝えていかなければいけないと
「語り部」として、家族や多くの人たちに、話し始める決心をされたそうです。
隣に座っていらっしゃる妻のトシ子さんも、満州から引き上げてきた戦争体験者。
辛い体験を誰にも話せず、一人で抱え込んでいるご主人を、
これまでじっと見守ってきたそうです。
「主人が被爆者であることは、知っていました。
でも、わかっていて結婚しました。
当時は被爆者に対する偏見もあり、
元気な子供が生まれないなどの風評がありましたが
今、元気な娘や孫たちに囲まれて、とっても幸せです。」
牧野さんご夫婦の言葉ひとつひとつに、とても重みがありました。
自分たちの体験を伝え、少しでも幸せな世の中になってほしい・・・。
戦争を知らない私たちは、その思いをしっかり受け止め
これからの世代の人たちに、伝えつづけていきたいですね。