2014年02月19日 11時35分
災害への備え・・・大丈夫ですか?
2月9日(日)大雪の日、私は宮城県石巻市の長面地区にいました。ここは、東日本大震災で津波によりほぼ全世帯が被害にあい、さらに地盤沈下で今も水に浸かった状態の土地がかなりあります。もともと海抜0メートル地帯で、過去水害被害にあったこともあるそうですが・・・東日本大震災では内陸側に逃げようとしたら,地形の影響で内陸側からも水が襲ってきて長面地区は至るところで複雑に水がぶつかり合い家屋を破壊していったそうです。この地区に住んでいた元区長の鈴木さんにお話を伺いました。もう住むことが許されない故郷。震災から3年が経とうとしているのに、仮設住宅の方たちはいつ集団移転できるのかまだ分からない状態。大雪の中、何もなくなってしまったこの土地を眺めながら鈴木さんは「恐ろしい記憶はぬぐえないが、それでもここに帰りたくなる。豊かな自然と先祖の思いがここにある」と語っていました。
震災から3年。南海トラフ地震に備えて 名古屋市が新たな被害想定を出したこともあり「もう一度、あの日の体験を聞き、教訓から備えを見直す」番組を放送します。大震災が突然来たとき「何とかなる」ではなく「何とかする」準備がやっぱり必要だと思います。避難所にはすべての住民が入れるわけでなく、備蓄品もわずかしかありません。避難所に集まってくる食料も住民全員あるわけではありません。それぞれの家庭でしっかり準備してあれば、かなりの混乱が避けられるでしょう。自分のために、家族のために、同じ地域に住んでいる他の人のために・・・準備しておくことはたくさんあります。
『キャッチ!防災スペシャル~被災地から東海3県へつなぐ教訓~』
2月22日(土)朝10:30から放送です。ぜひご覧ください。