2007年11月19日 20時08分

黄色い風車・・・

黄色い風車・・・

昨日は国連が定めた
「世界交通事故犠牲者の日」でした。

昨日の昼頃、栄に取材に行くと、
黄色い上着を着た方々が大勢集まっていて、
道行く人達に
チラシなどを配っていたんです。

その方々は、
交通事故の被害者か、
交通事故で家族や親戚を亡くした遺族でした。

「これ以上犠牲者を出さないために。」

その思いで、
チラシを作り、人通りの多いところで
声をかけていたんです。

そして黄色い風車は、
遺族や被害者が
事故現場に供えるように作ったものでした。

昨日はとても風が強い日でしたよね・・・。

もの凄く寒かったのですが、
風が強い分、
栄で皆さんが持っていた風車は
とっても早くクルクルと回っていたんです。

遺族のお一人、阪口さんは
「今日は風が強いから、
 風車が送る大きな風が、
 若葉にも届いているんじゃないかな。」
とおっしゃっていました。

若葉くんは、
5年前に当時6歳で、
交通事故で亡くなった阪口さんの長男です。

東名阪で、渋滞中に停まっていて、
後ろから来た居眠り運転のトラックに追突され、
亡くなったんです。

昨日は、阪口さんのご自宅にもお邪魔して
お話を聞いたのですが、
こんな言葉が印象に残りました。

「車って怖いですよね。
 ひと一人を一瞬で、簡単に殺せるんですから。」

ちょうど、今阪口さんの次男は6歳。
この話を聞いているとき、
目の前でおもちゃで遊んでいました。

若葉くんが亡くなったときと同じくらいの
身長に背が伸びていました。

そして・・・

「若葉くんが、今日お父さんとお母さんが行ったことを
 見ていてくれていると嬉しい。」

と話してくれました。

昨日、栄で行われた活動は
とてもとても大切なことと思います。

もし、全国で一斉に、
事故現場に風車や花を置いたら、
きっとあちこちに、
たくさんの場所にこの風車が置かれるんでしょうね。

それだけ、
交通事故は身近で恐ろしいものです。

昨日、街中で
チラシを配っている様子を側で
取材させていただいたのですが、
チラシを断る方々は結構多くいました。

単純に、何のチラシか分からず、
受け取らなかった方もいらっしゃると思いますが・・・

チラシを渡そうとしている方に向かって
「うるさい!」
と言った方がいるそうです。

「うるさい」はひどいですよね。

そう思うのですが、実際に不愉快に思われたんですね。
その方のことを思っての活動なんですが、
すごく残念に思います。

11月の第3日曜日は
「世界交通事故犠牲者の日」。
昨日、来年のカレンダーに書き込みました。


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