2009年03月20日 12時04分
2億1千万円も・・・
三重県鈴鹿市のJA鈴鹿本店で2億1千万円が奪われた事件。
昨日、元愛知県警中警察署長の玉越さんと一緒に現場を訪れました。
現場を見てまず感じたことは、
まさかここで何億ものお金が運ばれていたなんて・・・
と思うほど、あまりにも普通の場所だったということです。
JAの敷地の入り口には扉がありますが、ここは常に開いた状態。
つまり「24時間誰でも立ち入りできる場所」だったんです。
ここで地上に何億もの現金を置いて運ぶのは危険と思わずにはいられない場所でした。
玉越さんは、犯罪捜査のプロですから色々な点から現場を見ていらっしゃいました。
お話の中で印象に残ったのが「下見」の話。
こうした現金強奪事件はかなり周到に準備するらしいのです。
どれくらい準備に時間をかけるのか聞きますと、
現場の下見でも1ヶ月くらいとのこと!
同じ現場に1ヶ月ですよ。正直驚きました。
そんなにも長い時間をかけて、現金がいつどのように運ばれるのか情報を仕入れ、どうすれば奪えるか計画するそうなのです。
でも1ヶ月も下見をしたら普通は怪しまれるかなと思うのですが、
ここは怪しまれない理由があったんです。
広大な駐車場です。
事件のあった現場のすぐ目の前に駐車場があるんです。
ここは色んな車が出たり入ったり。
昨日ずっと見ていましたが日中はほぼ満車の状態が続きます。
一般の方にお話を聞いても、
どんな車が停まっているかなんて気にもしたことがないそうです。
玉越さんもこの立地に注目していました。
下見が出来て、24時間開放された場所。
早朝は人が少なく、警備も手薄・・・
確かに襲われてもおかしくない場所に思えてきました。
近所の方からは不安の声ばかりです。
本物かどうかは分かりませんが、銃を持っていたとのことで、
本当に怖い世の中だと思います。
JA鈴鹿本店では、事件が起きた次の日から
早朝でも現金を地上に置いて運ぶことはやめ、
日中と同じようにガレージの中に車を入れてから現金を運ぶようにしたそうです。
事件の解決とともに、
現金輸送車が襲われない警備体制をまず整える必要があるのではと思いました。
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