2016年11月13日 16時01分
ノーベル賞を受賞されたホフマン先生にお会いして
先日、文化の日に名古屋工業大学で行われたイベントのMCを務めました。
大学の卒業生を招く年に一度のイベントで、
この日のゲストは何と1981年にノーベル化学賞を受賞された、
コーネル大学名誉教授のロアルド・ホフマン氏でした。
化学者であり、作家でもあるホフマン氏ご自身が書かれた
演劇を上演するというイベントだったのです。
ユダヤ系のホフマン氏は幼少の頃、ナチスによる迫害を受けました。
その後、アメリカに移住、そして化学者としての才能を開花させ
ノーベル賞を受賞されたという経歴です。
幼少の頃の話をお聞きすると、
私の想像をはるかに超える辛く残酷な過去をお持ちで、
ホフマンさんの書かれた戯曲「これはあなたのもの」を観て
大きく心揺さぶられました。
戦争について「忘れてはいけない。」とよく聞きます。
ただ、経験された方は「忘れたい。」と。
また、相手を許すのか、許さないのか・・・。
マスコミで働く者として”戦争をどう後世に伝えていくのか”、
また一つ考える道筋を見せていただいた気持ちになりました。
優しい語り口のホフマン先生。笑顔も本当に素敵です。
79歳とのことですが、まだまだ元気と仰っていました。
これからのご活躍も心より祈念しています。