2008年03月10日 14時54分
夢列車走ります♪
先日のブログの続きです^^
明知鉄道のVTRがちょうど終わったところで、
列車が岩村駅に到着するようにしたい。
この演出は成功するんでしょうか。
生中継の予定入り時間は18時50分。
なので、18時50分に列車が駅の手前100メートルほどの
ところにいるとバッチリなんです!!
そうすれば列車が駅に入ってくるところから放送できますよね。
しかし、通常運行中の列車は
時刻表通りに来るかどうか分からないところもあります。
明知鉄道は年に数回、
鹿やキツネなど野生動物が線路に迷い込み、
列車が遅れることもあるそうなんです^^
自然に近いところにあるんですよね。
というわけで、当日15時ごろ岩村駅に到着した私たちは
このタイミングをどう合わせるかとってもハラハラしました><
現場で聞いてみると
夢列車が岩村駅に到着するのは18時50分。
なので、生中継に入った時には、
既に列車が駅に到着していることになります。
本当はタイミングを合わせたかったけれども仕方ないか。
せめて停まっている列車でも見せることが出来れば十分かなあ。
そんなことを考えていました。
しかし・・・よくよく聞いてみると、
「列車が駅に到着するのは18時49分。18時50分は出発時間」とのこと。
えーーーーーー!!これはマズイ!
中継に入った時には、列車が出発してしまうことになります!
すぐさま、ディレクターが中京テレビ本社に連絡し、
「生中継の入り時間を18時48分30秒ごろにして欲しい。
時間を早めてください!」と伝えました。
ただ、これが16時のこと。もう番組開始まで1時間を切っていました。
本社も本番前のバタバタの中、何とか調整をしてくれたのですが、
返ってきた答えは、
「それは無理。30秒早めるのでそれでお願いします。」でした!
ということは・・・
18時49分30秒に生中継がスタート。
その時に、列車が駅の100メートルほど手前にいるということは
列車の岩村駅の到着が18時50分。
無理を承知で、明知鉄道取締役の今井さん(写真の方です。)にお願いをしてみました。
「大変申し訳ないのですが・・・
列車の岩村駅の到着を通常より1分遅らせてもらえませんか。
18時50分に到着するように出来ませんか・・・。」
と伝えました。
通常の運行をしている列車です。乗客もいます。
JR線や名古屋の地下鉄ではこんなことは絶対不可能なお願いです。
しかし・・・意外な答えでした!
「ああ、大丈夫ですよ。じゃあ、車掌に言ってきますね。」
と一言!
「乗客にご迷惑はかかりませんか?」
「多少列車が遅れることは、時々あるんですが、文句を言う人はいませんよ。お年寄りの方が列車に遅れている時は、待ってあげることもあるんです。」
列車が人を待ってくれることがある・・・
そして、それに対して誰も文句を言わない。
すごく温かい人々。温かい鉄道なんですよね。
「じゃあ、本当にすみません。助かります!」
しかし、まだまだ問題は出てきました。
リハーサルをしていくうちに、ある問題が出てきたんです。
私たちは生中継に入ってから、列車が駅に到着するまでの時間を30秒とっていたのですが、
それでは短かすぎるということになったんです。
私も、岩村駅がどんな場所にあるのかを伝えたい。
19時前の静けさを伝えたい。
色々伝えたいことが現場で出てきてしまい、
とても30秒では足りない・・・ということになったんです。
そこで、もう一度今井さんに。
「30秒ではなく、40秒遅らせてもらうことは・・・?」
さすがにこれは厳しいかなと思ったのですが。
「40秒ですか。一応伝えてみますね。良いですよ。
列車が綺麗に映ることが私たちの願いでもありますから。」
本当にお優しいお心遣いです。
ということで、本番を迎えることになりました!
18時を過ぎたころ、
スタッフ一人と、ゲストとして出演してもらう地元の小学生、
商工会の方にも準備に入ってもらいました。
岩村の2つ前の駅から「夢列車」に乗ってきてもらい、
ちょうど、生中継の時、列車の中でお話を聞こうということです。
ここからは、その「夢列車」に乗ったスタッフとの連絡が勝負です。
2つ前の駅は阿木駅。
「18時40分。阿木駅を時間通りに出発しました。」
という連絡をもらいました。
よーし、時間通り!!
一方、リアルタイムの番組の進行は少し予定より早く進んでいるとのこと。
じゃあ、私が生中継に入ってから、
列車が来るまでにちょっと時間が増えるかな。
何か話をしてつながなきゃ・・・と思いました。
そして列車は一つ手前の飯羽間駅へ。
すぐさまスタッフと連絡を取り合います。
「40秒遅れて飯羽間を出てください。」
40秒遅く岩村駅に到着させるためです。
そしてそのころ、本社でも明知鉄道のVTRがスタートしました。
VTRは3分20秒ほど。
3分20秒後には列車がどこに来ていようが、
いやが応にも中継は始まります。
VTRが始まってすぐ、列車に乗っているスタッフから
「飯羽間をこれから40秒遅れて出ます。」と連絡がありました。
あれ!?
不安になりました。
VTRは3分20秒で終わり。
確か、事前に話を聞いたとき、
「飯羽間から岩村はどれくらいかかるんですか?」と聞いたとき、
「4分だよ。」と聞いていたんです。
さらに、今日は40秒遅れて発車します。
つまり、今から4分40秒後に「夢列車」は岩村駅へ。
VTRは3分20秒で終わるから、生中継に乗ってから1分20秒もある・・・!!
予定では40秒のはずだったのに、
番組の進行が早い!?列車が遅れている!?
予想通り生中継に乗ったとき、列車の光すら全く見えません。
どうしよう!!めちゃくちゃ焦りながら、
岩村駅の場所の説明、駅舎の話などをして時間をつないでいきました。
この駅舎が出来たのは今から70年以上前。
開通当時のものなんですよ