2012年01月25日 12時12分
名古屋城天守閣の木造再現について…
ブログで名古屋城の木造化について書きましたら
沢山のご意見ありがとうございました!!
じっくり読ませて頂きましたが反対の方が多いようですね。
病院・保育園の充実、地震・福祉対策など
すぐにもお金が必要なところが多い中、
想定500億という予算には賛成できない、私もそう思います。
寄付がどれほど集まるのか…それも未知数です。
ただ、木造化に心が揺れた点は、
「名古屋城は、日本にある巨大な天守閣では唯一木造で再現できる城」
と言われていることです。
昭和5年、城として初めて国宝に指定された名古屋城は、
もし何かあっても復元できるようにと
当時の人々の願いもあって全ての部分の測量が行われました。
足場をかけ木製の定規のようなものを使い測量したそうです。
測量が終わるまでには十数年もかかったとか。
そうして出来た実測図は数百枚を超えるそうですが、
その後、戦争で天守閣は焼失。
しかし実測図は燃えることを危惧した人が場所を移していたため、
戦火を免れ今も大切に残されています。
本丸御殿もこの実測図があるからこそ再現できるんですね。
(ちなみにこの現場、一般の人も入れます。
大工さんの技術が目の前で見られますよ。結構迫力ありました!)
東大寺の南大門も最初のものは倒壊し、
今あるものは後の時代に造られたものだとか。
木造の天守閣が焼けて今年で67年。
コンクリートの劣化もいずれ問題になるのかもしれませんが、
戦争で焼けたショックを二度と味わうことないコンクリートの天守閣か、
昔の姿に戻すのか。
将来の名古屋城天守閣、皆さんはどんな姿が見たいですか?