2017年12月24日 17時00分
ドアラに代表質問
12月22日(金)、中日ドラゴンズの球団マスコット・ドアラの契約更改が行われた。
放送各社を代表して記者会見のインタビューを私が担当した。
毎年行われている恒例行事なのだが、私もこれまで選手の記者会見で質問したことはあったがマスコットは初めてだった。
会見と言ってもドアラはしゃべらないので質問にはスケッチブックにペンで書いて答えるスタイル。
年に一度の球団との交渉とあってスーツで臨んでいた。
ドアラの年俸は2017年は好物の「食パン600g+出来高」だった。
5年連続Bクラスに沈むチームのマスコットなので減俸が予想されたが、来季の契約内容を聞くと「→」と書き「現状維持」を明かした。
抜群の知名度を誇るドアラに球団も配慮したカタチだ。
今季、ナゴヤドームでの試合中の人気アトラクション「バック転」が成功35/失敗34と辛うじて成功率5割を確保したが
「終盤、成功率を気にするあまり着地のひねりを封印し安全策を取ったのでは」と突っ込んだところ、「いろいろありまして」と歯切れが悪かった。
1月中に入団テストが予定されている松坂大輔投手に関して聞くと激しくガッツポーズしながら「ノーコメント」と書いたので、
「ポーズとコメントが合っていないのでは」と聞いてみたが明確な理由は示さなかった。「思いつき」や「勢い」の範疇を超える深いものではなかった。
また、FAでファイターズから大野奨太捕手を獲得したことで、人的補償要員になる可能性についてはこのように不安を吐露した。
ドアラの会見は時事ネタで盛り上がるのが通例だそうだが、
新聞記者からの上野動物園の赤ちゃんパンダ「シャンシャン」について質問にこう答えたり
東山動植物園のコアラが相次いで死亡していることへの感想などきわどい質問が相次いだ。
終了後、ドアラは必要以上に胸を張り、貴乃花親方の歩き方を真似て会見場を後にするなど最後まで時事ネタにこだわる姿勢を貫いた。
コメントの反射神経は素晴らしいが、質問によっては漢字がわからず時間を要するなど、終始記者の肩が震えるシニカルな会見だった。
各社こぞって取材に来る注目度の高さはさすが人気者・ドアラだ。