2017年12月06日 10時00分
「北斎 だるせん!」おもしろい!!その1
名古屋市博物館で開催中の特別展「北斎 だるせん!」。おもしろかったんです。よかったんです。
江戸の浮世絵師として知られる葛飾北斎。旺盛な発想力・制作意欲・多岐にわたる興味を抜群の技術と軽妙洒脱な感性で世に送り出した90年の生涯。我が国のみならず世界に愛好家の多い奇才であり鬼才です。
そんな北斎は創作に明け暮れる一時期、ここ名古屋に居を構えて活動し、200年前に縦18mに及ぶだるまの画を描く一大イベントを開催していたのです。
北斎は街の人々に「だるま先生」を略して「だるせん」と呼ばれる人気者でした。
私が楽しめたポイントは4点です。
その1 ー北斎画は切手の図案になっているものが多いー
現在55歳の私の少年時代、切手収集が流行りました。1950年代、菓子メーカーがおまけに外国切手を使ったことが端緒となり「切手ブーム」が起き、子どもたちは記念切手集めに熱中。友人と交換することもあり、学校によっては「切手持参禁止」となりました。
人気シリーズだった「国際文通週間」の切手に葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」が連続して起用されたことがあり、今回の展覧会では「その世代」のオヤジにはおなじみの作品が複数ありました。それらを見るだけで心地よくなるんです。
その2 ー多色摺り体験コーナーがあるー
多色の版画ができるまでを、スタンプを使って再現します。色を重ねて一つの作品に仕上げていく工程をスタンプを順に押していくことで簡単に模擬体験。多くのお客さんが楽しんでいました。
魅力の続きは近日中にアップします。「北斎 だるせん!」は12月17日(日)まで。11日(月)は休館日です。