2011年02月02日 18時00分

中村区役所駅の「可動式ホーム柵」の不思議?

「中村区役所駅」の野並方面ホームの先端から撮影した写真です。

一見、何の不思議も無いのですが…、よく見ると…。

実は、昨日の「可動式ホーム柵」はホーム上の
構造物が一直線なのですが、
その反対側にあるこの「ホーム柵」は
車端の運転台付近の柵が、少し内側に寄っています。

この写真で、先頭のドア部分の「ホーム柵」がやや斜めに
取り付けられているのが確認できますでしょうか?
※最後尾の部分も同様です。
※「中村区役所駅」で降り、反対側に到着する「野並」行きの
 電車と「ホーム柵」という組み合わせの写真を撮影しようとして 気付いた。

(余談)
「中村区役所駅」は同一ホームでの発着ながら、到着した電車は、一旦引き上げ線に入り折り返すという運転形態となっています。
多分、建設当時にこの駅からの延伸対策を事前にしているのでしょう。

さて、国土交通省の資料に拠れば(拠らなくても分かる?)、
「ホームドア」「可動式ホーム柵」設置のために解決すべき課題は、
『列車の扉位置の統一化』『列車の停止位置の精度向上』
『運行ダイヤに与える影響』(停車時分の増加等)
『ホームの狭隘(きょうあい)な箇所の改修』『ホームの補強』
『ホームドア等に係る維持管理費』(昨日書いたこと)などが
挙げられています。

何れもその通りですが、「扉位置」や「停止位置」等と
この駅の「ホーム柵」に“斜め”の部分があるのは無関係と思われ
察するに、『ホーム』の強度の問題化と思うのですが
如何でしょう?
他線でこのような事例があるかどうかは
何せ検証していないので分かりませんが…。

単に物臭(ものぐさ)なだけでしょうと言う言葉は甘んじて受けます。

ところで、全国のホームドア等の設置状況ですが
国土交通省の平成22年3月末データでは
28事業者38路線449駅とありますので
現状は、プラス1路線1駅でしょうか?

2011年02月02日 8時00分

中村区役所駅の「可動式ホーム柵」。

今回、このブログを書いていて気付いたことが…。
※写真は、昨日と同じ「中村区役所駅」で『野並』行き停車中。

皆さんは「ホームドア」と「可動式ホーム柵」の名称を
区別されているでしょうか?
はっきり言って私はこれまで区別していませんでした。

恥ずかしながら、昨年12月17日にUPした中でも
この「可動式ホーム柵」を「ホームドア」としていました。

こんなことを書くのには…。
実は、去る1月25日の国土交通省での大畠大臣の会見の際に、
平成13年1月16日に発生した「新大久保駅」の痛ましい事故の
話しがなされており、
その際、国土交通省が用意し記者に配布した
「ホームドア等の設置状況について」という資料がきっかけです。
※この資料は国土交通省のHPからダウンロードできます。

その資料に目を通していたら、
「ホームドア」は『愛知高速鉄道(リニモ)』全駅や
名鉄「中部国際空港駅」の様に
ホームが足元から天井まで“すっぽり”と覆われ、
車両と完全に分離された、車両写真が撮りにくいタイプ。
一方「可動式ホーム柵」は、「中村区役所駅」の様に
一定レベルを覆って一応の安全レベルを
確保するものと明確に切り分けてありました。
国土交通省が作成している資料なので、
これが「正式名称」としての一応の結論となると思われ
今後、私のブログでは「ホームドア」「可動式ホーム柵」と
言い分けることにしました。

私としては、いつも正確な『用語』を使うように心掛けてはいたものの
今回の事例では“混用”という事態を招いていました。
この場を借りましてお詫び申し上げます。

(余談)
ホーム柵の右側の黒い部分に「OO方面」という文字があるのですが
珍しくここでは、「徳重」の文字を隠していませんでした。
※判別できないかも知れませんが、ご容赦を!



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!